リーフレットとパンフレット
- 2012/12/12
- 日本語・印刷
リーフレットとパンフレット、どう違うのでしょうか。
印刷物は、用途による分類では、商業印刷物、出版印刷物、事務用印刷物、包装印刷物、特殊印刷物などがあります。
形状による分類には、端物と頁物があります。
端物というのは、独立した1枚で構成されているもので、頁物は、複数の紙で構成されているものです。
リーフレットとパンフレットは、用途の分類では同じ商業印刷物ですが、形状による分類で、端物をリーフレット、頁物をパンフレットと区別しています。
A4三つ折りとか、A3二つ折りなどは、広げると1枚になるので、端物=リーフレット。針金で閉じたカタログなどは、針金を外すと複数枚になるので、頁物=パンフレットです。
もちろん、ポスターやチラシも端物です。
A3二つ折りは、A4−4ページということもあります。
頁物は、多くが針金中綴じと無線綴じですが、商業印刷物は、針金中綴じが一般的です。
針金中綴じは、その名の通り、背を針金で綴じるので、ページ数は必然的に4の倍数になりますが、コストパフォーマンスが良いのは8の倍数です。
A4のパンフレットを印刷する場合、A2またはA1判で印刷します。
A2だと片面に4ページ入りますので、両面で8ページ。つまり、1枚の紙に8ページ印刷します。
A判ではない変形の印刷物もあります。
韓国の印刷機は、大抵がA1より少し大きい菊判か、その半分の菊半裁版で、変形の端物は、最も効率が良い紙取りを考えます。
横だと3枚しかとれないが、縦にすると4枚とれるといった場合など、部数が多くなるほど、コストにも影響しますので、効率が良い紙取りを考えます。
頁物の場合は、製本も考えなければならないので、限界があります。
韓国はほとんどの印刷物がA系列なので、菊判が一般的ですが、日本ではB系列も少なくありません。
JRの駅に貼るポスターの規格がB判で、新聞の折込み料金もB系列で設定されていますので、JIS-B判に合わせた印刷機や用紙も必要なのです。