韓国で入院してみた! ーパート4<手術後、後日>ー


次の日、恐ろしい痛みは過ぎたものの、起き上がれない私に看護婦が上から目線で、運動しなさい、呼吸練習機で肺を正常にしなさい、ガスを出しなさい、などとあれこれ指示され、ちょっとムッ。
起き上がるなんてレベルの痛さじゃないのに「運動しないとダメでしょ!」などと叱られ、またまたムッ。
しかも担当の看護婦が何人もいるので、そのすべてに同じ事を言われるので、さらにムーーーーーッッッ!!!

痛さを我慢してるだけでも大変なのに、それでもがんばろうと、もがいてる患者に「もっとやんなさい。
どうしてやらないんですか。」とは、どういう了見か!(−"−怒)てめぇら(ああ、言葉がスラング化…)
まあ韓国語ってそういう風に聞こえるんですが、しかしこういう時はやたらムカつきます。


さてこの日の午後、6人部屋が空いたとのことで移動になりました。言い忘れましたが、韓国では入院には付き添いが必須です。
なので、6人部屋といってもこの広さ。付添人のベットは必ず付属しています。

付き添いが必須なのには2つ理由があると思います。
まずは韓国の文化に、“ひとり”で何かをするという習慣がないこと。
だから韓国人は食事も大人数。何をするにも誰かと行動します。
そんな文化が根底にあるので、端から看護婦の仕事に介護的な仕事(食事やトイレ、衛生面などの世話)は入っていません。
3Kと言われている、日本の看護婦さんが聞いたら泣きそうなこの現実。
韓国の看護婦って楽だなぁ〜(申し訳ないけど、そう思います。)

例えば韓国で一家の大黒柱、お父さんが倒れたら。
奥さんか親戚の誰かが付き添わなければなりません。
もし奥さんが働いていて、親戚にも手伝える人がいなければ…介護人を雇わなければなりません。
韓国の医療システムは、経済的にも精神的にも大きな負担になります。
簡単に言えば、貧乏人は病気をするなということです。
日本の医療システムや福祉は、世界的にも優れているのだとつくづく感じます。

しかしながら、この付添人制度はシステムとしては致命的ですが、人間的に考えれば当たり前のような気もします。
家族の誰かが苦しんでいるのに病院に任せっきりにする、そんな冷たい人間関係が普通だと言える現代社会…。
これは深く考えなければならない、重要な問題のような気がするのです。

つづく…

 

関連記事

話題の記事

  1. 古宮など韓服を着る日本人観光客を目にするようになりました。 旅行者は無論、韓国生活の記念に韓服写真…
  2. 明洞の趙成珉(チョウ・ソンミン)メガネ・コンタクトが明洞創業23周年を記念して、コロナ克服特別割引セ…
  3. 暑い日が続く昨今、アイスコーヒーでリフレッシュしませんか。 コリア便利がご紹介するUCCコーヒ…
  4. 韓国語学習者の間で話題になっている新刊書の共同購入のご案内です。 韓国未発売の書籍の注文をKORE…
  5. 明洞の趙成珉メガネコンタクトで、KOREA Benri 読者の方にブルーライトカットレンズを…

カート

商品カテゴリー

ページ上部へ戻る