
韓国の地方 鉄原
今月のお題その1は、韓国のおススメの…
巨済島
釜山の南西に位置する巨済島(コジェド)は、済州島に次いで韓国で2番目に大きい島だ。橋でつながっているため車で渡ることができ、造船業と観光業が盛んな島として知られる。
アクセス
ソウルからバスで片道4時間ほど。日帰りには不向きな距離のため、1泊2日以上の旅程を組むのが一般的だ。
見どころ1:外島海上観光農園
遊覧船で約20分の場所にある個人所有の島で、色鮮やかな庭園が整備された観光農園になっている。1969年、釣りの最中に風浪を避けてこの島にたどり着いた人物が、夫人とともに造り上げたのが始まりとされる。遊覧船以外に島へ渡る手段がないため、船の到着から出航までの限られた時間で見てまわる形になる。
見どころ2:風の丘とヨットツアー
丘の上から海を一望できる「風の丘」は、巨済島を代表する景観スポットのひとつ。海沿いではヨットツアーを扱う業者もあり、天候が良ければ1〜2時間ほどのセーリングクルーズを楽しめる。
見どころ3:捕虜収容所遺跡公園
1950年に勃発した朝鮮戦争(韓国では「韓国戦争」と呼ぶ)当時、最大17万名ともいわれる捕虜を収容していた施設の跡地。1953年の休戦協定締結後に閉鎖されたが、帰還を拒否した捕虜も相当数いたとされる。1997年、戦争の記憶を伝える目的で遺跡公園として整備され、当時の生活を再現した展示や、使用された戦車・トラックなどを見ることができる。
グルメ
四方を海に囲まれた島だけあって、ヒラメの刺身や蟹、へムルタン(海鮮鍋)など、新鮮な海の幸を使った料理が名物だ。海産物が苦手な人には選択肢が限られる点は留意したい。
よくある質問
Q.…
公平性
使っているPCの電源ケーブルにトラブルが起こり、A/Sに持ち込みました。日本で購入した人は無償交換も可能だそうですが、韓国では無償交換には対応していないということで、同じメーカーでも国よって対応が違うようです。同じメーカーでも地域や店舗によって対応が異なることが往々にしてありますね。さて、日本では新聞折込広告が普及しています。ある店がA新聞とB新聞に割引クーポン付チラシを折込みました。A新聞の購読者AさんとB新聞の購読者Bさんは、クーポンを持っています。C新聞を講読しているCさんはクーポンがありません。クーポンをもっているAさんとBさんは、当然、割引の対象ですが、クーポンを入手できないCさんはどうなるのでしょうか。結論は、クーポンを折込んだ新聞とエリアが特定対象か不特定対象かで判断がわかれます。特定対象と判断される適正な事由があればCさんは割引対象外ですが、特定対象と判断できる適正事由がなければ、店の(予算の)都合で配布しなかったCさんにも(クーポンを持っていなくても)同じサービスを提供するのが原則です。特定対象とは、たとえば、カード会員など特定者を対象にしたDMは、そのDMを受け取った人を限定対象とする「特定事由」になります。誰でも会員になる権利を持っている場合、会員になるかどうかは消費者の自由意志だからです。また、カカオトークの「友達」を対象にしたキャンペーンを実施している店がありますが、カカオトークはスマホさえあれば、誰でも「友達」登録ができます。スマホを持つかどうか、カカオトークで「友達」登録するかどうかは消費者の自由意志です。広告やキャンペーンを企画するときには、特定者を対象とするか、不特定者を対象とするか、それによってPR方法が変わってきますし、当然、特定対象か不特定対象かで、会社あるいは店舗の対応もかわってきます。会社あるいは店舗の対応について、お客様と接するすべてのスタッフに徹底する必要もあります。B…
取引代金の支払
日本企業の多くは、定期的な取引の代金清算で、末締め翌月20日払いとか末締め翌末日払いなど、締め日と支払日を「後払い」で決めています。スポット取引は会社によってさまざまで、たいていは相対で決まります。韓国では、定期・スポットに関わらず、発注時または納品時払いなど「先払い」が一般的です。PLUXでも販促品など短期案件でかつ見積額が変動しないものは発注時、印刷物やホームページ製作など見積額が変動するものは、発注時に着手金、納品時に残金を原則としています。また、長期に渡る案件では中間金を設定することもあります。韓国にある日系企業のなかには、日本社と同様、締め日と支払い日を定めている会社が少なくありません。スポット取引でも同じルールを適用している会社もあります。かつて、20日締め同月末日払いという会社を担当したことがあります。手形や小切手ではなく現金振込です。複数店舗を運営する小売店で後払いとはいえ、日本の同業種と比べて、定期的な取引としては最短期間での支払いです。一般にビジネスにおける代金の流れをみてみると、(1)仕入れ>販売>代金回収>仕入れ代金支払いとなるケースと、(2)仕入れ・代金支払>販売>代金回収、あるいは、(3)代金支払>仕入れ>販売>代金回収など販売代金を回収する前に代金支払が発生するケースがあります。(1)のパターンは資金繰りを考える必要はほとんどありませんが、(2)のパターンでは、預貯金の取り崩しや銀行借入など、資金繰りリスクを考える必要があります。 そして、この資金繰りにかかるリスク(費用)は販売代金に転嫁するのが原則です。…
江華島
江華島(カンファド)は金浦市の西に位置し、江華大橋で陸続きになっている島だ。行政区分としては仁川広域市の飛び地になっている。歴史的な史跡と海鮮グルメの両方を楽しめるエリアとして知られる。
支石墓(コインドル)と江華歴史博物館
支石墓は英語でドルメン(Dolmen)と呼ばれる、石で造られた古代の墓制遺構だ。韓国全土で約3万基が確認されているとされ、なかでも江華島にある長さ7.1m・高さ2.6mの北方式支石墓は、2000年にユネスコ世界文化遺産に登録されている。隣接する江華歴史博物館では、支石墓が造られた当時の様子を再現したジオラマや、三国時代の地図資料などを見ることができる。
伝燈寺
381年、高句麗の阿道和尚が建てたと伝わる、韓国に現存する最古級の寺院のひとつ。高麗の忠烈王の貞和王妃が仏殿に玉燈を献納して以来「伝燈寺」と呼ばれるようになったとされる。朝鮮時代の仏教弾圧を経て一時廃寺になったとみられるが、17世紀に再建され現在に至る。国の宝物に指定されている大雄殿・薬師殿があり、内部の彫刻や梵鐘(宋の時代に鋳造されたとされる)も見どころだ。
あわせて訪れたい:蘇莱浦口
江華島から足を延ばして訪れたいのが、仁川の漁港・蘇莱(ソレ)浦口だ。活気ある魚市場として知られ、新鮮なカニなどの海産物がその場で並ぶ光景を見ることができる。
グルメ
江華島周辺の名物は、カニを醤油やコチュジャンベースのタレに漬け込む「カンジャンケジャン」。海に面した地域らしい海鮮料理を味わえる。
よくある質問
Q.…
順天と麗水
韓半島の南端に位置する順天(スンチョン)と麗水(ヨス)は、夏の旅行先として狙い目のエリアだ。海といえば済州島を思い浮かべがちだが、夏の済州は航空券もホテルも混み合う。ソウル・龍山駅からKTXで順天まで約3時間20分、麗水まで約3時間40分と、少し足を延ばすだけで混雑を避けた旅ができる。
順天湾湿地(順天湾自然生態公園)
ラムサール条約に登録された水鳥の楽園で、順天観光の一番の目玉だ。広大な湿地帯には自然を傷めないよう木道が整備され、その上を歩いて見学する。橋の下ではムツゴロウやカニを間近に観察できる。
一番奥の龍山(ヨンサン)展望台からは、湾全体を一望できる。全羅南道や順天市の観光ポスターに使われている順天湾の写真は、この展望台からの眺めだ。公園入口から展望台までは片道1時間半ほどかかるが、それだけの価値がある光景が待っている。湿地部分だけなら30分ほどでもまわれるので、体力や時間に応じてコースを選びたい。
楽安邑城(ナガンウプソン)民俗村
順天郊外にある、朝鮮時代の街並みがそのまま残る民俗村。城壁の内側では現在も住民が実際に生活している。見学は通年可能だが、夏ならではの楽しみ方が朝鮮時代の農家に泊まる民泊体験だ。宿泊者は村内の食堂で食事をとり、観光客が帰ったあとの静かな邑城や、朝の空気のなかの街並みを味わえる。
麗水:鎮南館(チンナムグァン)
麗水を代表する史跡で、文禄・慶長の役の際に李舜臣(イ・スンシン)が指揮を執った場所に建つ。役のあと焼失し、1718年に再建された。国内最大規模の単層木造建築として国宝に指定されている。
2015年12月から大規模な解体・保守工事が行われていたが、約10年をかけて2025年5月30日に一般公開が再開された。総事業費195億ウォンを投じ、柱を当初の姿である70本に復元し、屋根瓦約5万4千枚を伝統工法で葺き直すなど、日本統治期以前の原形復元に重点が置かれている。長く工事中だったため古い情報では「見学不可」となっていることがあるが、現在は問題なく見学できる。
麗水:梧桐島(オドンド)
橋で陸地とつながっている島で、歩いて渡ることができる。椿の名所として知られ、海沿いの散策路が整備されている。麗水は2012年に万博が開催された都市でもあり、その跡地周辺も整備されている。
グルメ:麗水の鱧(ハモ)
麗水は鱧の産地として知られる。京都の夏に欠かせない食材である鱧だが、麗水で獲れる鱧の多くは日本向けに輸出されているという。産地で味わう鱧は、旅の目的のひとつになり得る。
よくある質問
Q.…
大邱旅行記2日目
大邱2日目は市内散策が中心になる。韓方の歴史を伝える博物館から、大邱最大級の市場まで、街の雰囲気をじっくり味わえるコースだ。
薬令市韓医薬博物館
大邱の薬令市(ヤンニョンシ)にある、韓方医学の歴史を伝える博物館。館内には足湯の設備もあり、見学の合間に一休みできる。薬令市自体、朝鮮時代から続く韓方薬材の集積地として知られるエリアだ。
桂山(ケサン)聖堂と第一教会
大邱には歴史ある教会建築も残っており、桂山聖堂と第一教会はその代表格だ。韓国ドラマのロケ地として使われたカフェも周辺にあり、ドラマファンには嬉しいスポットになっている。
西門市場
朝鮮時代の三大市場のひとつとされる、大邱最大規模の市場。衣食住に関わるあらゆる商品が集まっており、ソウルの市場がそれぞれ専門性を持つのとは違い、西門市場は何でも揃う総合市場としての性格が強い。市場内の食堂で名物のカルグクスなどを味わうのもおすすめだ。
鹿洞書院
市内から少し離れた場所にある鹿洞(ノクトン)書院は、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の際に朝鮮に帰化したとされる金忠善(日本名:沙也可)を祀る書院だ。茶道体験ができることもある。沙也可については、別記事で詳しく紹介している。
アクセス
薬令市・桂山聖堂・西門市場は大邱市内中心部に集まっており、徒歩や地下鉄でまわりやすい。鹿洞書院は郊外にあるため、車での移動が現実的だ。
よくある質問
Q.…
大邱旅行記1日目
大邱(テグ)は、ソウルからバスで4時間ほどの慶尚北道の都市だ。ケーブルカーで登れる山、繁華街での体験、名物グルメと、1泊2日でバランスよくまわれる観光地として知られる。
八公山(パルゴンサン)ケーブルカー
大邱近郊の名山、八公山にはケーブルカーが通っており、気軽に登山気分を味わえる。ケーブルカーというよりはスキー場のゴンドラに近い形状で、終点は標高820m。遠くの山並みを一望できる展望スポットになっている。
東城路(トンソンノ)
大邱を代表する繁華街で、ショッピングやカフェ巡りに最適なエリアだ。周辺には韓方(韓国伝統医学)を生かしたコスメを扱う店もあり、石鹸やシャンプーなどの手作り体験ができる施設もある。
グルメ:薬ペクスクとコプチャン
大邱の郷土料理のひとつが「宮中薬ペクス(薬膳鶏の水炊き)」。鶏肉に蓮根、なつめ、栗、銀杏などを加えて煮込んだ滋養強壮食だ。夜は、大邱名物のホルモン焼き「マッチャン・コプチャン」で知られる安地郎(アンジラン)コプチャン通りで夜食を楽しむのも定番のコースになっている。
大邱オペラハウス
大邱にはオペラハウスがあり、ミュージカルなど各種公演を鑑賞できる。夕食後の時間を使って、街歩きと組み合わせた1日の締めくくりにするのもおすすめだ。
アクセス
ソウルからKTXやバスでアクセス可能。市内の見どころは東城路周辺に集まっており、徒歩や公共交通機関で効率よくまわれる。
よくある質問
Q.…
サービス品質(マートとスーパー)
先週のテーマに書いたように、サービスとは「適正な対価と引き替えに提供する付加価値」です。いまだに馴染めない、韓国で一番困ったのは、実はマートのレジです。買物客がレジ台の上に商品を並べて、レジ係は計算するだけ。それもPOSの端末をあてるだけです。数量が少ないときに、カゴをそのままレジ台に載せたことがありますが、商品を出して並べるよう、レジ係に命じられました。…
雨のソウルを楽しむ
ソウルは梅雨の時期でも一日中雨が降り続くことは多くなく、少し雨宿りをすれば止むことがほとんどだ。加えて都心には地下街や屋内施設が充実しているため、天気がいまいちな日でも十分に楽しめる。ここでは雨の日のソウルの過ごし方を紹介する。
地下道ネットワークを歩く
ソウル都心部は地下道で広範囲につながっている。乙支路(ウルチロ)4街からソウル市庁駅までは地下道で移動でき、明洞の地下商店街からも小公洞(ソゴンドン)地下商店街を経由して市庁駅まで地下でつながっている。乙支路4街〜乙支路3街〜乙支路入口の区間にはコンビニや軽食店、カフェ、ベーカリーなどが並び、歩いていて飽きない。傘を差さずに地下鉄駅から駅へ移動できるのは、雨の日はもちろん、真夏や真冬にも助かる。
屋内で楽しめるスポット
博物館・美術館や水族館など、屋内型の施設も選択肢が多い。COEX(三成洞)にはアクアリウムや大型書店「星の広場図書館」があり、地下鉄から屋外に出ずにたどり着ける。ソウル中心部であれば国立中央博物館や、徳寿宮に隣接するソウル市立美術館なども雨天向きだ。
カフェで雨宿り
ソウルはカフェ文化が根づいており、伝統家屋(韓屋)を改装した趣のあるカフェも多い。雨が降り出したらカフェに入り、1時間ほど過ごしていれば止むことが多い。慌てて移動せず、雨脚が弱まるのを待つのが結果的に効率が良い。
雨上がりのソウル
ソウルの空は普段どんよりしていることがあるが、雨が上がった直後は空気が澄み、街の輪郭がくっきりと見える。雨上がりの夕景は特に美しく、南山や漢江沿いからの眺めは晴天の日とはまた違った趣がある。雨が降ったらカフェで休み、上がったらきれいな空気のなかを歩く——これも梅雨時ならではの楽しみ方だ。
よくある質問
Q.…
価格と品質その3
味はそれなりだけど、対応・サービスが良い店。対応・サービスは良くないけど味が良い店。どちらが良いでしょうか。日本人は良い接客をサービスと考え、韓国人はモノをサービスと考える傾向がありますが、商売におけるサービスとは「適正な対価と引き替えに提供する付加価値」です。ファーストフードのメニューにあるスマイル0円などは原価がかかりませんが、モノであれば提供する側に経費が生じます。適正な対価を伴わないサービスには限界があり、知らぬ間に価格に転嫁されたり、また、従業員の待遇に転嫁されることも珍しくありません。…
価格と品質 その2
日本の自治体ー市区町村では「広報」を発行しています。自治体から住民に対する公式な伝達手段で、毎月、全世帯に配布します。年度はじめに入札を行いますが、町村内に受託できる業者がなかったり、限られるなどで近隣市町村の印刷業者が請け負うこともあります。ある年、某市の印刷会社が隣接する村の広報をダンピング価格で受注しました。印刷や広報は、建設などと違って最低価格がないため、極端なダンピング価格での落札もありえます。この印刷会社はダンピング価格を繰り返し、複数年に渡って受注しましたが、数年後、限界に達して入札への参加を断念しました。困ったのは発注者です。ダンピング価格に合わせて予算を組んでいたため、落札する業者が現れず、入札を繰り返しても不調に終わります。村の広報担当は予算を見直すことにしましたが、補正予算は議会の承認が必要で、住民への公式な伝達手段である「広報」が発行されない異常な事態となりましたが、担当者が相場を知っていれば回避できたはずです。格安価格は、得をしたように思っても、前回書いたように品質低下を招くか、品質に比して安い価格は長続きはしません。結局、困るのは発注者です。質が低いと言いながら、実は相場とは離れた価格で発注していたり、安いと思って発注していたはずなのに徐々に値段が上がっていたりということも往々にしてあります。品質に比して高い価格で発注・購入する必要は毛頭ありませんが、品質と比べて価格が妥当かどうか判断する目を持つことが大切です。品質に見合う妥当な価格を維持することは、自社や発注先はもちろん、自社や発注先を取り巻く業界全体の健全な事業運営につながります。「価格競争」はダンピングを招き、「品質低下」につながる。「適正価格」による品質競争で「品質向上」を図ると自社にもプラスになる。…
