
社長第一主義
土曜日は韓国情報;ビジネス編です。ソウルを訪問すると、日本語を話す韓国人が多いことに気づきます。韓国は教育熱が高く、高校に入ると英語に加えて、第二外国語も学びますが、一番人気が日本語だそうです。ちなみに、2番人気は、かつては独語と仏語だったのが、最近は中国語が多いようです。韓国人のなかには、自分の経験や自分の主観を「韓国では〜」とあたかも、一般論のように話す人が少なくありません。一人の意見に耳を傾けるのではなく、一人でも多くの意見を求めて判断する必要があります。日本には「お客様第一主義」を掲げる会社が多いのですが、韓国は「社長第一主義」の国柄です。ある企業の日本人社長を親しい日本人が訪ねたときのこと。お茶をもってきた秘書は、まず、社長にお茶を出し、そのあとで客に茶を出したといいます。お客様より上司、上司より社長、社長より会長が優先します。韓国は世界で最も社長の割合が高い国といわれるくらい個人事業者が多いのですが、大企業といえども、大抵が財閥系でオーナーがいます。オーナーの肩書きが会長です。近世の韓国は絶対王政で、「上には絶対服従」の文化があり、さらに、男子は徴兵制度がありますので、軍隊で上司には絶対服従を植え付けられていることに由来するのでしょう。上司の指示に異論があっても反論せず、諾々と従いますが、ストレスを感じてノイローゼになる人も多く、早期退職の一因にもなっています。中間管理職は、自分の権限を誇示する傾向があり、前任者からの引き継ぎは全くありません。担当者、あるいは、部署の責任者が代わると、方針もすっかり代わってしまい、前任者との約束が反故になることも珍しくありません。取引先の担当者や担当部署の責任者が代わったときは要注意です。韓国の現代、サムスン、LGなど大企業といえども財閥系の同族会社で、オーナー家は絶対です。重役といえども、オーナー家には逆らえませんし、まして会長に逆らうことはできません。担当レベルで協議した内容がトップのひと言で反故にされることも珍しくありません。役所もトップダウンの傾向があり、いまの上司はもちろん、かつての上司だったOBのひと言で決定が覆ることもあります。…

ウォンツと感動商品・感動サービス
顕在ニーズ、潜在ニーズ、ウォンツについて書きました。よくあるノック式のボールペンを例に説明します。インクがなくなるまで書けることと、書き味が良くて、安いことが顕在ニーズです。仕事柄、黒いインクと赤インクを使うので、一本で黒と赤ともう1〜2色があるボールペンは、潜在ニーズ品といえます。ところで、いま、使っているボールペンは、「BLACK」の表示を上にしてノックすると黒インク、「RED」の表示を上にしてノックすると赤インク、ほかに、シャープペンシルと字の上にマーカーを引くことができるインクもあります。ボールペンの本来の目的である字を書くために、必要ない機能がついて、値段も割高なのですが、使う楽しさがあります。ボールペンでも、顕在ニーズ・潜在ニーズ・ウォンツを使いわけることができますが、このように、顕在よりは潜在、潜在よりはウォンツが値段も高くなります。顕在ニーズ商品・サービスは、同じ機能、同じ品質であれば、消費者は安いものを求めます。いかにコストをかけずに安く売るかがポイントです。潜在ニーズ商品・サービスは、機能や品質レベルが高い商品で、その分、価格も割高になります。価格が高い理由を伝え、ファンとなって、リピーターになってもらう工夫がポイントです。ニーズがないウォンツ商品・ウォンツサービスの究極は、感動商品・感動サービスです。感動というと大袈裟ですが、消費者の期待を超える商品やサービスです。はじめてiPhoneを買ったときは、スケジュール管理と出先でPCメールの送受信が主目的だったのですが、PCとの連動やビジネスや趣味でも役立つアプリは、当初の期待を超える魅力です。韓国に住んでいる日本人にとっては、言語対応の柔軟性も助かっています。また、韓国に来る前、よく利用していた運転代行会社がありました。タクシーや運転代行に期待するサービスは、目的地まで安全に載せてくれることですが、この運転代行は他社にないサービスを提供しています。はじめて利用するときは、普通に行き先を伝えて、家まで道案内をしますので、他社とかわりませんが、この会社は、一度、載せた客の家をすべて記憶するサービスを提供しています。2回目以降の利用の際には、何も言わなくても、家まで載せて行ってくれるのです。…

ニーズ商品
商品やサービスは3つに分類されます。(1)顕在ニーズ商品・サービス(2)潜在ニーズ商品・サービス(3)ウォンツ商品・サービス(1)の顕在ニーズは、購入者が、必要としている商品やサービスをはっきりと認識していて、何ら説明がなくても、消費者が自分で選んで購入します。百貨店やマートの棚に並んでいる商品から消費者が選んで購入しますし、飲食店で表記しているメニューから、消費者が選んで注文します。消耗品=大量消費材に適した販売方法で、品質と価格のバランスがポイントです。(2)の潜在ニーズ商品は、購入者は必要であることは認識していますが、どれを買ったら良いか選択基準がわからない商品やサービスです。百貨店など、コンサルティングをしながら販売している化粧品があります。化粧品を買いたい人のなかには、どんな化粧品が良いか、ある程度判っている人も少なくありませんが、商品について、コンサルティングを加えることで、より理解が深まります。また、自動車や保険も、この部類に入ります。自動車は、購入者が欲しい車種をある程度、決めていますが、説明を加えることで、たとえば同じ車種でも、どのグレードが良いか、購入者が選びやすいように詳しく説明します。最近の保険は、いろいろ細分化されていて、一般消費者には判りにくくなっています。損害保険は1年更新なので、1年後に見直しができますが、生命保険は長期契約なので、一度、契約すると、当分、見直すことはありません。コンサルティングが必要な商品です。(3)のウォンツ商品は、元々ニーズがない商品で、販売するポイントはプレゼンテーションです。なくても困らないが、購入するとメリットがある品で、どんなメリットがあるか訴求して販売します。ウォンツ商品・サービスは、販売当初はニーズがありませんが、ある程度、普及してくると、潜在ニーズ品になり、顕在ニーズ品になる特性をもっています。カーナビは、15年前にはニーズがなかった商品ですが、製造メーカーが増えたことで、潜在ニーズ商品になり、いまでは顕在ニーズ商品です。スマートフォンも、Appleがはじめて販売した当時は、電話とメールだけで十分だったので、ウォンツ商品でしたが、Windows…

ニーズを捉える
マーケティングもセールスも、「まずはニーズを捉えること」と教わった人は少なくないと思います。間違ってはいませんが、ニーズに拘るビジネスには限界があります。外食のニーズは、美味しくて、身体に良く、そして安いことです。文具でいえば、ボールペンのニーズは、書きやすくて、最後まで書くことができて、安いこと。その他の、機械器具も、性能が安定していて安いこと。消費者のニーズは、同じ機能、同じ使い勝手、同じサービスであれば、安い方が良いということになります。あくまで、ニーズに拘るのであれば、価格も重要な要素になります。新たに誕生した製品やサービスには、そもそもニーズがありませんし、どれほど、よい商品やサービスでも、その良さを十分に伝えることができなければ、マーケットは安い方に流れていきます。日本ブランドを韓国など、海外で売る場合、流通コストや関税などがあるので、’安い’ニーズには対抗できませんので、価格以外の要素=品質で訴求する必要があります。その良さをどうやって伝えるかがビジネスにとって大切です。つまり、単にニーズを捉えて売るだけではなく、ニーズを喚起する売り方も重要なのです。新たな商品やサービスであれば、ニーズを掘り起こす必要があります。いまから、つい20年前まで、パソコンはニッチ商品でした。一般には必要ないものだったのです。それが、会社はもちろん、家庭でもPCを持つニーズが起こりました。はじめのうち、ニーズはオールインワン、つまり、1台で何でもできるパソコンで、一家に一台が当たり前になり、やがて、1人1台の時代になると、2台目以降は機能を最小限に絞ったパソコンのニーズが大きくなりました。インターネットの普及と合わせて、一気にニーズが広がったのです。携帯電話も同じです。普及しはじめたのは、たかだか15年ほどです。90年代前半までは、なくても良いものだったのが、いま、1人1台は当たり前で、なかには2台以上持っている人もいます。パソコンも携帯電話も、また、カーナビも、つい20年前までは、まったくと言っていいほどニーズがなかったものが、性能が良くなり、機能=できることが増え、普及によって、さらに便利になり、僅か20年足らずで、必需品になったのです。この3つは、ニーズを捉えた商品ではありません。ニーズの掘り起こしに成功した商品です。…

マーケット分類
マーケット(市場)は4つに分類できます。まずは、ニッチ(隙間)マーケット。小さい市場です。大きく伸びる可能性を秘めていますが、一方、伸びることなく消滅してしまう可能性もあります。なかなか大きくなれない場合、マーケット自体に需要がないケースもあれば、タイミングが合わないケースもあります。マツダが、ロードスターを販売した頃、小型の2人乗りオープンカーは存在しませんでした。当初、大きな販売は期待しなかったのですが、蓋を開けてみたら、想像以上にニーズがあり、いまではロングセラーとなっています。日本で成長過程にあった牛丼チェーンが韓国に進出したことがありますが、早々の撤退を余儀なくされました。牛丼は、日本ではファストフードですが、韓国では立派な食事です。はじめから食事としてメニューを用意すれば、新たなマーケットを生み出せた可能性もあります。最近はファストフードに近い丼もあるので、いまのタイミングなら、成功できるかもしれません。ニッチマーケットは、ビジネスとして成り立つ大きさになるまで努力するか、それとも、撤退するのか見極めが肝心です。2つ目は成長期にある市場です。ニッチでスタートした商品やサービスが、ある程度の規模になってくると、市場参入が増えてきます。大手の参入で、値崩れが起こることもあります。この市場は、資本が鍵になってきます。3つ目は成熟した市場です。この市場は、参入は容易ですが、競争も多く、差別化が重要な鍵になってきます。テレビや白物家電は成熟した市場で、技術もある程度、確立されています。最後、4つめはピークを過ぎて縮小期にある市場です。縮小期といっても、依然としてニーズがある商品もあります。差別化や技術革新によって、ある程度の市場を維持するか、撤退するか、判断が求められます。多くの商品やサービスが、ニッチから成長、成熟、減衰の過程をたどります。いま、扱っている商品やサービスが、どの段階にあるかを把握し、段階に合わせた商品・サービスの投入や、販売戦略を考えることが大切です。…

マーケティングの実際
まずは、マーケットの現状を把握します。その商品のマーケットとマーケットのなかの自社のシェアなど、現状を把握します。その上で、どのターゲットに売るのか、(あるいは売らないのか)を検討します。マーケットがない、あるいは、他社と比較して明らかに競争力がないと判断すれば、その商品を売らないという選択肢もあります。売らない選択は経営判断ですが、そのための情報収集と分析はマーケティング担当の仕事です。販売を推進することになったら、販売ターゲットを鮮明にします。そして、どうやってそのターゲット層に商品やサービスを伝えるか考えます。もっともオーソドックスな手法は、ターゲット層が注目している情報源を知ることです。テレビから情報を得ているのであれば、テレビの活用を考えます。新聞から情報を得ているのであれば、新聞の活用を考えます。インターネットは、サイト、ブログ、SNSなど活用を考えます。アメリカでは、SNSなど人と人とのつながり=口コミを重視する傾向があります。テレビは、ケーブルテレビの多チャンネル化が進んでいるため、視聴率に限界があり、高い効果を得ることが困難ですし、新聞も日本のような宅配システムが発達していません。多くの消費者に効率的にPRする方法がなかったため、口コミを重視するようになりました。TwitterやFace…

広告の担当
B to Cを扱っている会社では、大抵、広告を担当するスタッフがいます。マーケティング部門という名称が多いのですが、本来、マーケティングと広告はイコールではありません。マーケティングは、販売戦略の計画が、本来の仕事です。マーケティングの事例として、飲食店は、新規開業時には、店をPRすることも大切ですが、新規客だけでは成り立たない業種で、リピーターの確保がより重要です。広告に頼る前に、味やサービスに馴染んでもらうことと、その味やサービスを維持することに注力します。マクドナルドは、来店した子ども達へのプロモーションで、子ども達の来店頻度を高め、ハンバーガーに馴染んでもらうことを重視しました。子どものときにマクドナルドの味に馴染んだ人は大人になってからも、継続的に来店するのです。さて、商品やサービスの販売チャネルとして、販売を代理店に任せるケース、直販を主体にするケース、併用するケースがあります。マーケティングスタッフは、販売を代理店に任せる場合は、代理店が販売しやすい環境を整えることに注力します。直販を主体にする場合は、商品やサービスをどう伝えるかに注力します。代理店販売と直販の両立では、差別化を考えます。代理店販売と直販を並行する場合は、代理店は販売数の確保、直販はブランドイメージの確立が一般的ですが、直販をテスト販売にも活用します。直販は、その商品の良さをコンサルティングによって伝えます。良い商品であることが消費者に伝わる〔=ブランドイメージが確立される〕と、消費者が選んでくれるようになります。テスト販売では、商品知識や販売知識がない代理店にいきなり販売を委託すると、商品によってはクレームにもつながりかねないこともあり、代理店との信頼関係も揺らぎます。そこで、直販でテスト販売をして、良い結果が出たら販売店にも同じ商品を同じ方法で販売するよう委託します。良い結果が出なければ、販売方法の見直しや販売の見合わせを考えます。FCも直営店をモデル店として、テスト販売やデータ集めに活用します。直営店は、味やサービスの標準店舗として、ブランドイメージの確立と、新商品や価格調査など、テスト販売によるデータ収集に活用します。これも、良い結果が出れば、そのまま加盟店に伝え、結果が芳しく泣なければ、中止や見直しを検討すれば良いのです。マーケティング部門は、販売方法の検討や、テスト販売の実施、消費者の反応など、データ集めをするのが、本来の仕事であるべきなのです。…

まず、できることからやってみる
昨日のつづき。何かを成そうと思ったら、行動を起こすことが大切です。できることからやってみること。用意周到も良いのですが、行動してみて、やってみてダメだったら修正すれば良いのです。「石橋を叩いて渡る」といって、なかなか行動を起こさない人がいます。用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うという意で、「石橋を叩く」という軽い行動を起こしてから「橋を渡る=本格的に物事に取り組む」と解釈すべきなのですが、「石橋を叩かず渡らない」人や企業も少なくありません。切羽詰まってから、慌てて実行すると「石橋を叩いて壊す」ことにもなりかねません。石橋を叩くという行動を起こすことで、どのように渡れば良いか見えてくるものなのです。ここ数年、ソニーやパナソニックなど、テレビをはじめとする家電のシェアを韓国企業に奪われて、事業の縮小を余儀なくされている問題が提起されています。松下幸之助の「やってみなはれ」という語録がありますが、韓国のSAMSUNGやLGは、この「やってみなはれ」を実行しているのです。SAMSUNGのテレビは、世界で大きなシェアをもっていますが、SAMSUNGは、ある国にテレビなどの商品を売る場合、はじめに社員を派遣します。その社員は、その国を知り、その国のニーズを会得することに専念します。そして、その国とニーズを会得してから、その対象国向けの商品を作って、売り込みをかけます。その社員の派遣が石橋を叩くこと、そしてその対象国向け商品の製造、販売が橋を渡るという行為なのです。日本企業の衰退は、石橋を叩いて渡らないことが最大の原因です。SAMSUNGは、石橋を叩いて橋を渡っています。まずは、できる行動を起こすこと、そして、行動で得た成功や失敗をもとに修正しながら取り組むことが大切なのです。できることから、やってみなはれ。…

行動すること
震災から1年8ヶ月、岩手県の陸前高田市では、ボランティアセンターが廃止になるなど、ボランティア活動の縮小や、なかなか進まない行政への不満が続出しています。ボランティアセンターの廃止は、寄付金が集まらず、ボランティアの活動の中心になるスタッフの雇用ができないからとか。せっかく、ボランティアが現地に入っても、何をすれば良いか判らないという状況に陥る懸念があります。そして、行政に不満をぶつけています。災害復旧でボランティアセンターのスタッフを雇用するために寄付金が必要というのであれば、その寄付金を集めるために、どんな行動をとってきたのでしょうか。不満を述べる前に、自分たちが何をすべきかを考える必要がありそうです。このことは、仕事にもいえます。こういう仕事をしたいとか、こういうことをすれば会社のためになるとか、会社は、なぜ、しないのかとか、発言する人が少なからずいます。でも、こういう発言をする人のなかには、自分では何もせずに、発言するだけの人もいます。じゃあ、やってみろと言われても、自分からは何もしません。実は、広告提案でも、何の根拠もなしに提案をする人がいます。インターネットを使ったり、自らの足で歩いたりして、想定ターゲットの消費行動に関する情報を集め、自らの目で見て提案をするのが本来ですが、何もせずに、勝手に提案するだけです。広告を発注するマーケティング、あるいは、販促担当者のなかにも、現場を見ないで広告展開を考える人がいます。消費者の気持ちになって、自社商品、自社店舗やライバル社、ライバル商品を見ることは大切です。マーケティング、販促担当だけではなく、広告を提案する側も、自分が提案する商品やサービスのライバルとなる商品やサービスのチェックが大切です。…

想定されることは、いつか起こる
昨日のつづき企画の実行、ことに、イベントの運営では予定が外のことが起こることが多々あります。「想定されることは、必ず起こる」と考えて、事前対策をとることが大切です。東日本大震災では「想定外」という言葉が、たびたび出てきましたが、何かことが起こったときに、予測できなかったという言い訳をする会見もよく見かけます。想定外、あるいは、予測できなかったという場合、本当に想定外のケースもあるかもしれませんが、十分なシミュレーションを行っていれば、十分に予測できた事例も少なくありません。予測できたにしても、可能性が小さいからと見逃すケースが多いのです。予測しうること、想定されることは必ず起こるのです。想定外が起きたらどうするか、対策を考えておくことが大切です。最大40mという津波は、予測はできませんが、少なくとも、「防波堤•防潮堤の能力を超える津波」が起こる可能性は十分に想定できます。そのようなときに、いかに人命を守るかという事前対策ができていれば、あれほど、多くの犠牲者を出さずに済んだのではないでしょうか。広告会社でイベント運営を請け負うときなど、会場図面と現場ロケで、出演者や来場者などの動きを最大限、シミュレーションして、スタッフの人数を決めます。そして、現場スタッフの人選をしてから、予期せぬ事態に対処するため、プラスαのスタッフが待機します。この予備スタッフは、イベントが予定通りに進行すれば、手持ち無沙汰で一見、無駄な経費ですが、想定外の事態が起こったときには、その事態に対処する役割を果たします。想定外の事態が起これば、その経験は、予測可能な事前対策の事例として蓄積され、次回に活かされます。…

繰り返すこと つづき
広告会社時代は、毎日のように企画書を作成し、毎週数本の企画書を提出していました。近年、とくに官公庁や各種団体など、公的機関が発注する企画では、コンペによる発注が増えています。官公庁や公的機関の発注には、入札、企画コンペ、随意契約があります。入札は、発注者が提示した仕様に対して提出した見積のなかで、一番、安い業者と発注契約を結びます。コンペは、発注者が予算上限を提示し、その予算内でなにができるか企画書の提出を求め、その企画提案書を見て、発注先を決定する方式です。随意契約は、入札やコンペで発注先を決めた業務に付随するなど、その業者に発注するのが妥当な場合や、ほかに適当な発注先がない業務の契約です。企画コンペの失敗は、不採用です。公的機関の企画では、不採用の理由は公表されませんが、どこかの会社が受注しますので、目にすることができます。その広告やイベントと提出した企画書を比較検証し、次回への糧とします。企画コンペとは関係なく、企画を提案することもあります。企画コンペと違って落選はありませんので、採用されなくても、再度、企画を提出できます。11月14日に書いた三陸観光PRも、実は2度目に提出した企画です。一度目に2種類の企画を提案したものの、採用されず、2度目にも同じく2種類の企画を提案したうちの1つです。企画力をアップするポイントは、失敗を恐れず、一度ダメだったからと諦めずに、何度も繰り返し考えることです。事前準備と現場での目配りも大切です。事前準備では、何が起きるか、あらゆる可能性をシミュレーションして不測の事態に』備えます。それでも、想定外の事態は起こりうるので、現場での目配りが大切になってきます。…

繰り返すこと
料理が苦手という人がいます。作ってみたら、大変だったとか、美味しくなかったとかいう理由で苦手意識をもっている人がいますのですが、はじめから上手くできる人などいません。何度も作っているうちに、コツをつかんで手間がかからなくなりますし、味もよくなるのです。企画も同じこと。失敗もあれば、成功もあります。いろいろな企画を繰り返し考え、実行することで、磨かれていきます。はじめから企画力がある人などいません。失敗や成功を繰り返して、力がついていきます。いまでも残っている苦い思い出があります。10年以上前ですが、印刷会社当時、担当していたホームセンターが、棚卸しのため臨時休業することになり、その休業広告の相談を受けました。休業案内を作製して、いつもチラシを折込んでいるエリアに配布する手配をし、なんとか休業日当日に間に合わせたのですが、問題が起こりました。新聞折込みは、都市部は朝刊ですが、山間部は夕刊です。たとえば、21日であれば、「20日夕刊、21日朝刊」と指示すると、折込み会社が、仕分け対応をしてくれますが、「21日」とだけ指定したため、朝刊地域は間に合ったものの、夕刊地域も休業日の夕刊に折込まれてしまい、休業を知らずに来店した人がいたのです。営業担当重役の肝いりで、お詫び広告を最優先で作製して、同じエリアに折込みました。迅速な対応で、スポンサーからは勘弁してもらうことができましたが、担当がミスを犯し、折込み会社への手配を担当する工務も、折込み会社も、そのミスに気づかなかったということで、印刷会社の営業部門、工務部門、折込み会社が、それぞれ、チェック体制を再確認しました。ちょっとしたミスが、大きな問題になります。誰かが同じようなミスを犯しても、防ぐことができるように、二重、三重のチェックを確認する機会ともなりました。…