景品と表示
- 2015/6/2
- 韓国ビジネス
https://pluxpr.wordpress.com/2014/11/04/
この「プラス1」は日本では目にしませんが、
日本では不当景品類及び不当表示防止法(通称;景品表示法、景表法)という法律で景品類の上限額が決められていて、「プラス1」表示は、この法律に違反または抵触する虞があります。
景品表示法では、懸賞か総付か、また、懸賞は取引総額、総付は売価等で、景品なり、おまけの上限額が決められています。
さらには、よくある割引クーポンにもルールがあります。
まずは、特定対象か不特定対象か。
そして、不特定対象と認識される割引クーポンを、販売者の都合で入手できない人には、クーポンを持参していなくとも同様の割引を適用しなければならないとされています。
たとえば、A新聞とB新聞のみで宣伝する場合、はじめからA新聞の読者とB新聞の読者を対象とするクーポンと銘打っていればC新聞の購読者は適用外ですが、予算の都合でA新聞の読者とB新聞を選択したなら、予算は販売者の都合なので、C新聞の購読者にも同じ割引を適用しなければなりません。
以上が景品の代表例です。
続いて表示ですが、
韓国では「最高」という表示をよく目にします。
産地偽造など虚偽表示は日本・韓国とももちろん違法ですが、最高・至上など、他のものと比べて著しく優れていると認識される優良誤認表示も、景品表示法では原則的に禁止されています。
例外として、最新や最小など見かけますが、客観的事実を併記する場合に許容されます。
「○年○月現在、○○調べ」などの注記を目にすることがあると思います。
日本では、法によって景品も表示方法も厳密に決められており、各社では、その範囲で自社のルールを決めています。
景品やクーポン等による割引など、決められたルール通りにしなければなりませんが、見方を変えると、利用者のごり押し等があっても、ルールを根拠に断ることができます。
韓国は、表示も景品もルールが曖昧で、現場によって対応が異なることが多々あります。
見方によっては現場の裁量範囲が広いわけですが、客のごり押しを断ることが難しくなり、極端にいうと、+1が+2になることだってあり得ます。
日本の景品表示法は、異版すると営業停止など重い罰則があります。
規制がなく罰則もなければ、売るための景品による利益誘導や誇大広告が罷り通り、きりがなくなってしまいかねません。
社会全体がルールを守ることに忠実な日本と交渉の余地が大きい韓国の違いは、景品や広告表示にも垣間見ることができそうです。
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■ あとがき
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先日、在韓日本人の間で米の話題がでました。
マートに行くと韓国産コシヒカリを売っているし、また利川米が有名ですが、個人的には京畿米や鉄原米が美味しいと感じています。
さて、今年のビジネス&生活便利帖では、食べ歩き・飲み歩きコーナーとして、複数の在韓日本人にお手伝いただいていますが、弘大はもちろん、江南を見ても、日系や日本人料理人が増えてきていると改めて実感します。
楽しみにお待ち下さい。