具体的な広告とイメージ広告

広告には2つあります。
具体的な広告とイメージ広告です。

「琴線に触れる」という語があります。辞書には、心の奥深くにある、物事に感動・共鳴しやすい感情を琴の糸にたとえていった語とあります。

具体的な広告は、あるものが欲しいと思っているタイミングに、その広告を目にすることで、行動を起こす=購買行動につながる広告で、ニーズに対するソリューションともいえます。

イメージ広告は会社の名前やブランド名をPRするのが目的です。
なんども目にし、耳にすることで、刷り込まれていきます。媒体への信頼性と広告への信頼性は比例するというデータもあり、ブランドイメージをつくることを主眼としていませす。

自動車が欲しいと思っているタイミングで、テレビや雑誌で求めていたソリューションに近いモデルを知り、販売店を訪問して商談に進みます。
たくさんの自動車があるなかで、人それぞれ好みや選ぶ基準が異なります。
デザインで選ぶ人もいれば、安全性を第一に考える人もいるでしょう。
燃費を重視する人、性能を重視する人、使い勝手を重視する人など、選ぶ基準はさまざまです。

同じ車種でも、デザインが気に入ったから、安全性が気に入ったから、性能が気に入ったなど、選ぶ基準がそれぞれ異なります。
特殊な事業用の場合は別として、この選択基準は、必ずしも理屈ではありません。
琴線に触れたから、その販売店で商談に進むことが少なくありません。

景気が上向きのときは、イメージ広告が優先されます。
イメージを主役とし、具体的なソリューションを脇役として伝えます。

景気が悪化すると、具体的なソリューションを主に、イメージを従にする広告が増えていきます。
日本ではバブルの頃はイメージ広告をたくさん見かけましたが、バブル崩壊後は、イメージよりも具体的なソリューションをメインに伝える広告が増えました。

韓国は、具体的なソリューションを主に伝える広告も見かけますが、イメージを主体とする広告をよく見かけます。

日本ブランドはどうしても高くなってしまうので、具体的に「なぜ高いか」と伝えることを主眼とする広告の方が、説得力があるでしょう。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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