デジタルカメラと画質

デジタルカメラの画質はどんどんよくなり、一眼レフは2000万画素を超え、コンパクトカメラでも1000万画素を超えるのが当たり前になってきました。

商業印刷に掲載する写真は、どのくらいの画素が必要かというと、カタログに掲載する商品など、200〜300万画素くらいあれば奇麗に印刷できます。
撮影を専門家に依頼する時間がないときなど、自分で商品写真を撮ることもありますが、大抵200万画素で撮っています。

大は小を兼ねるということで、最大画質で撮影して、適度な画質に修正することもできますが、最大画質で撮ると、粗まで写ってしまうこともあります。

やっかいな商品のひとつが日本酒の瓶です。いろいろな物が写り込んでしまいます。
蛍光灯やストロボの光は、はっきりと瓶に写ります。
そこで、蛍光灯を消して、ストロボも直接当てずに反射光で撮るのですが、撮影者やカメラまで瓶に写ってしまいます。

1000万超の画素で撮影すると、撮影者やカメラがくっきりと瓶に写り込んでしまいますので、撮影者の影やカメラが判別できないぎりぎりのレベルまで、画質を落として撮影します。

肖像写真でも、1000万超の画質で顔のアップを撮るとシワや化粧の粗まで判別ができますし、書を撮ったときには、紙の折り目まで写ってしまいました。

一度、写ってしまったものを加工して消すこともできますが、自然な感じになるように加工処理するのは大変な作業なので、はじめから判別できないぎりぎりのレベルまで画質を落として撮影します。

観光ポスターで風景を使う場合など、画質が高いほど奇麗な仕上がりになります。
商業印刷に使う写真は、被写体と目的を考えた画質で撮るのが理想です。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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