本日17時、首都圏に対する社会的距離の確保の更なる強化、及び対象地域へ仁川を追加する内容の対国民談話文が丁世均(チョン・セギュン)国務総理から発表されました。
同談話文の内容は以下のとおりです(大使館仮訳)。
【丁世均(チョン・セギュン)国務総理の対国民談話】
尊敬する国民の皆様、中央災難安全対策本部長の丁世均(チョン・セギュン)です。
本日0時現在、国内発生のコロナ19の新規感染者が4日連続で3桁を記録し、爆発的に増加しています。
教会、職場、病院など日常生活の随所でクラスター感染が連鎖的に続いており、非常に厳しい状況にあります。
政府は8月16日、ソウルと京畿地域を対象に、社会的距離の確保の第2段階への引上げなどの防疫強化措置を取っていますが、拡散の勢いが収まらず、伝播速度が速く、全国的な大流行の可能性すら懸念されている状況です。
特に、現在最大のクラスター感染の事例である城北区に位置するサラン第一教会の場合、名簿が正確ではないため、検査と隔離が必要な信徒や訪問者を迅速に追跡することが困難であり、信徒が全国に分布しており他地域への伝播も現実化しています。
先日の光復節、光化門で開かれた集会にサラン第一教会と関連がある感染者が参加したことが確認され、さらに感染が広がることが懸念されます。集会に参加された全ての方は、症状に関係なく近くの選別診療所で必ず検査を受けてください。
現段階でコントロールできなければ、全国的な大流行へと急速に感染が広がり得る重大な岐路に立たされています。
これを受け、政府は感染の拡散を速やかに遮断するため、首都圏に対する社会的距離の確保をより強化することを決定しました。
まず、対象地域に、既存のソウルと京畿地域だけでなく、それと同一の生活圏である仁川を追加することにしました。
これらの地域については、屋内50人以上、屋外100人以上が対面で集まる全ての集会、集まり、行事は原則禁止となります。また、クラブ、カラオケ、ビュッフェ、ネットカフェなど12種類のハイリスク施設と屋内の国・公立施設の運営も中断します。
特に、首都圏に位置する教会に対しては非対面の礼拝のみを認め、それ以外の集まりと活動は禁止されます。宗教界の寛容な御理解をお願いします。
このように強化された社会的距離の確保に関する措置は、8月19日(水)0時から適用されます。
今回の措置は、国民の生業と日常生活に大きな影響を及ぼすだけに、政府としても、難しい決定でした。現在の首都圏の状況が厳しいということをご理解いただけますようお願い申し上げます。
今、防疫網の統制力を回復できないと、社会的距離の確保の第3段階への引上げまで検討するしかなく、これは韓国の経済と国民生活に大きな衝撃を与えることになるでしょう。
これを防ぐためには国民と政府が力を合わせて全力を尽くさなければなりません。
いつどこでも感染するかもしれないという危機意識を持って、通勤などの必要不可欠な外出以外は、できるだけ家にいてください。
また、関係省庁と各地方自治体は、強化された防疫措置を施行するために、細部にわたるまで指針を十分に準備し、しっかりと現場を点検して違反事例がないようチェックしてください。
中央政府も最大限支援します。
検察・警察・自治体等は、法律違反事項については厳正かつ迅速に措置をとってください。
政府の今回の「強化された社会的距離の確保」措置は、自分の日常を守り、愛する家族を守ることができる最後の「選択」だという点を、ぜひ覚えておいてください。
今回の措置の安全ラインが崩壊すれば、我々の選択肢はもうありません。
尊敬する国民の皆様、
我々にはコロナ19の危機を乗り越えた記憶があります。
先日、大邱で新天地教会からクラスター感染が急速に広がった時、我々は大邱市民が見せてくれた成熟した市民意識と品格で、危機を乗り越えることができました。
今や、首都圏の市民の積極的な参加と協力が切実な状況です。今の危機を克服するために、首都圏の市民の皆様に高い市民意識を発揮していただくよう切にお願いします。
これまで我々はコロナ19に対処し、数多くの危機を国民とともに克服してきました。本日、我々が直面している困難もやはり同じだと思います。
国民一人一人の参加と実践を改めてお願いします。
ありがとうございます。
【在大韓民国日本国大使館領事部:邦人援護班】
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