飲酒運転事故が年間1万件超、ついに日本人観光客も犠牲に ── 韓国、交通事故の構造的問題点とは
日韓の人的往来が過去最高を更新している。2024年の訪日韓国人は881万7800人で国・地域別1位、訪韓日本人も前年比39.2%増の約322万人に達し、両国合わせて年間約1200万人が行き来する規模となった。交流の活発化に伴い、これまで表面化しにくかったトラブルも増えている。その一つが、旅行者が重大な交通事故に巻き込まれるケースだ。
2025年11月2日夜、ソウル市鍾路区の興仁之門(東大門)交差点で、横断歩道を渡っていた日本人の母娘が信号無視の車にはねられた。50代の母親が死亡し、30代の娘は肋骨を折る重傷を負った。運転していた30代の男性は血中アルコール濃度が免許取り消し基準を超えており、飲酒運転とみられている。この事故は日韓双方で大きく報じられ、韓国社会に衝撃を与えた。
韓国の飲酒運転事故は構造的な問題をはらむ。2024年の飲酒運転事故件数は日本の約4.8倍にのぼり、人口比で見ればその差はさらに開く。取り締まりや罰則の運用、飲酒に寛容な文化、車社会の急速な発展といった要因が絡み合う。日本人観光客の犠牲を機に厳罰化を求める声が高まっているが、根深い構造問題の解決には時間がかかりそうだ。
▸ 詳しくはニューズウィーク日本版で
飲酒運転事故が年間1万件超、ついに日本人観光客も犠牲に ── 韓国、交通事故の構造的問題点とは(外信記者・佐々木和義)


