若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止まらない
韓国保健福祉部(日本の厚生労働省に相当)が2025年7月に発表した「OECD保健統計」によれば、韓国人の平均寿命は83.5歳で、OECD加盟国平均の81.1歳を上回った。しかし自殺率は加盟国平均10.7人の2倍以上で、2003年以降、韓国はOECD加盟国で自殺率1位を維持し続けている。
韓国統計庁によると、2024年の死亡者35万8569人のうち1万4872人が自殺だった。人口10万人あたりの自殺者は29.1人で前年を1.8人上回り、2011年以来13年ぶりの高い水準を記録した。さらに1983年の統計開始以来はじめて、40代の死因の1位が自殺となった。10代から30代の主な死因だった自殺が、中年層にまで広がったことを示している。
背景には、学歴・競争社会の重圧、経済的困難、そして精神的な不調を抱えても周囲に助けを求めにくい社会構造があると指摘される。近年はSNS上で自傷・自殺を誘発する情報の拡散も深刻で、政府はAIを活用した監視システムの構築など対策を進めているが、技術的規制だけでは限界があるとの声も根強い。
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若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止まらない(外信記者・佐々木和義)



