韓国、ユン大統領罷免を受けて政界は大統領選へ 野党「共に民主党」イ・ジェミョンが大きくリード
4月4日、韓国憲法裁判所は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追を全員一致で認め、尹大統領は罷免となった。宣告当日、警察は総員体制を意味する「甲号非常」を発令し、2万人余りの機動隊員を全国に配置。うち1万400人をソウルに割り当て、憲法裁判所周辺には厳戒態勢が敷かれた。フェンスや車両で壁を作り、最寄りの安国駅の入口を閉鎖。ソウル交通公社は前日午後4時以降すべての列車を通過させ、周辺店舗には臨時休業が要請された。
罷免を受けて、韓国政界はただちに大統領選挙へと動き出した。憲法規定により、大統領の欠位から60日以内に後任を選ばなければならない。最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表が世論調査で大きくリードし、最有力候補と目された。李在明は2022年の大統領選で尹錫悦に史上最少差で敗れ、翌年の総選挙では党を圧勝に導いた人物である。
一方、与党「国民の力」は候補者が乱立し、支持率も伸び悩んだ。罷免宣告後、尹錫悦のいる漢南洞の官邸近くでは保守派が団結を訴える集会を開き、判決を受け入れない声も上がった。戒厳令から4カ月、韓国社会の分断は選挙戦へと持ち越された。李在明自身も複数の裁判を抱えており、司法リスクを残したまま選挙に臨む異例の展開となった。
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韓国、ユン大統領罷免を受けて政界は大統領選へ 野党「共に民主党」イ・ジェミョンが大きくリード(外信記者・佐々木和義)



