社会保険と福利厚生

国民年金、健康保険、雇用保険、産業災害補償保険を合わせて4大保険と読んでいます。

[国民年金]
年金保険料は基準月額の9%を雇用主と加入者が折半します。
日本と韓国は社会保障協定があり、日本の年金に加入していると、最大5年まで加入免除を受けることもできます。

[健康保険]
国民健康保険料は所得の5.64%を雇用主と被用者が折半で、老人長期療養保険料として、国民年金保険料の13.1%を雇用主と被用者が折半します。
組合保険など海外で発生した医療費を全額支援する制度があれば、適用除外の申請もできます。

[雇用保険]
保険料は業種によって、報酬月額の1.35〜1.95%です。
被用者が0.55で残りが会社負担です。外国人の加入は任意です。

[産業災害補償保険]
日本の労災に相当します。保険料は報酬月額の0.7〜36%で全額会社負担です。

加入や脱退などの手続きは、社員数が多いと専門家に依頼することになりますが、会計事務所でも代行してくれます。

ところで、福利厚生を重視する人は、日本人17%で、韓国人52%というアンケート結果があります。
通勤交通費に非課税枠はなく所得になります。
一方、会社が負担する昼食費は月10万Wまで非課税で、現物支給の会社もありますが、給与のうち10万Wを昼食費として計上する会社が多いようです。

住居手当や家族手当は、日本と同様の考え方で良いでしょう。

子女の教育費を全額支援する財閥系企業があります。
私立学校の教育費は高額で、同じような要求をしてくるケースもあります。

秋夕や旧正月には手当を支給する習慣があります。
現物支給が多く、秋夕や旧正月の頃になると、会社から支給された品を抱えた人を見かけます。
金銭や商品券で済ます会社もあり、給与が年俸制の会社は、年俸を給与、賞与、秋夕•旧正月手当に分けて支給します。

韓国の産業安全保健法では、事務職は2年に一度、技能職などは年1回、会社が健康診断を受けさせる義務あります。
また、会社員の44%が職場で鬱を抱えているというアンケート結果もあります。
鬱はモチベーションの低下を招き、退職にもつながりかねません。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

この著者の最新の記事

関連記事

話題の記事

  1. 古宮など韓服を着る日本人観光客を目にするようになりました。 旅行者は無論、韓国生活の記念に韓服写真…
  2. 明洞の趙成珉(チョウ・ソンミン)メガネ・コンタクトが明洞創業23周年を記念して、コロナ克服特別割引セ…
  3. 暑い日が続く昨今、アイスコーヒーでリフレッシュしませんか。 コリア便利がご紹介するUCCコーヒ…
  4. 韓国語学習者の間で話題になっている新刊書の共同購入のご案内です。 韓国未発売の書籍の注文をKORE…
  5. 明洞の趙成珉メガネコンタクトで、KOREA Benri 読者の方にブルーライトカットレンズを…

カート

商品カテゴリー

ページ上部へ戻る