日韓スワップ再開? その1
- 2016/11/11
- 韓国ビジネス
日本は2013年7月3日に終了した自国通貨スワップも、2015年2月23日に終了したCMIスワップも、いずれも韓国の要請があれば延長する方針でしたが、いずれも要請がなかったので、延長はしませんでした。
はじめに、日韓スワップ再開の口火を切ったのは韓国の財界です。
2015年10月26日、日本経済団体連合会(経団連)が主催した第25回日韓財界会議で、韓国全国経済人連合会(全経連)の許昌秀会長が日韓スワップの再開を検討すべきであると発言しています。
翌2016年1月11日、韓国の柳一鎬経済副首相兼財政長官は、就任前に日韓スワップの再開に関心を示しましたが、就任後の会見では日本からの要請があれば反対しないと答えています。
この発言を受けて、麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣も、韓国側が必要ないといったので延長しなかったが、要請があれば(再開は)やぶさかでないと答えています。
日本は韓国の要請があれば検討するという立場ですが、韓国も日本の要請があれば締結するという自国経済よりプライドを優先する状況でした。
動きがあったのは2016年8月27日に開催された第7回日韓財務対話の席上。
韓国政府から二国間の経済協力を強化することと、双方同額の新しい通貨スワップを締結する提案があり、日本側は再開を議論することについて、即時に承諾しています。