日米韓の三角関係を動かすか 李在明大統領「訪日先行」の戦略
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は8月23日に東京で石破茂首相と、25日に米ワシントンでトランプ大統領と、相次いで首脳会談を行った。2つの会談を通じて李在明は日米韓3か国の連携を強調した。就任後、訪米より先に日本を訪れた韓国大統領は李在明が初めてで、この「訪日先行」は彼の現実主義的な外交アプローチを象徴している。
歴代大統領の訪日タイミングを振り返ると、盧武鉉と李明博は訪米直後に訪日、文在寅は就任1年後の日中韓首脳会談が唯一の訪日、朴槿恵は任期中一度も訪日しなかった。野党代表時代に強硬な対日発言を繰り返してきた李在明が、就任後最初の二国間訪問先に日本を選んだことは、韓国内でも異例と受け止められた。国交正常化60年の節目という象徴性も重なった。
李在明の狙いは、日韓関係でバランスを取りつつ日米韓3か国の枠組みを強化することにある。朝鮮半島での過去の日本の責任を強調してきた革新派の指導者でありながら、石破との会談では歴史問題を前面に出さず未来志向の姿勢を示した。厳しさを増す戦略環境の中で、理念より国益を優先する「実用外交」が、この訪日先行戦略の背後にある。
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日米韓の三角関係を動かすか 李在明大統領「訪日先行」の戦略(外信記者・佐々木和義)



