韓国の広告代理店のなかには、景気が悪くなって広告が減ったという人が少なくありません。
4〜5%あった経済成長率が3%まで落ち込んでいて、日本から見ると羨ましい限りですが、実際、百貨店の売上も減少しています。

広告には、イメージ広告と商品•サービス広告があり、景気が落ち込むとイメージ広告が減って、売上に直接結びつく商品•サービス広告が増えます。

広告で一番大切なのはターゲットの選定とターゲットに合わせた広告手法です。
広告のターゲットというと、「すべての人」と云う人がいますが、「すべての人」が対象になる商品はありませんので、広告のターゲットも「すべての人」にはなりえません。

具体的手法ですが、まずはターゲットを確定します。
1 商品•サービス特性。
 業務用か家庭用か、耐久消費財か大量消費財か。
2 ターゲットは誰か?
 特定少数、特定多数、不特定少数、不特定多数、潜在ターゲット
潜在ターゲットというのは、まだ市場が確立されていない新しい商品やサービスのターゲットです。10年前のカーナビやスマートフォンをイメージすると判りやすいでしょう。
3 どこにいるのか
 限られた場所、限られた地域、広範囲
4 ターゲットとの接触方法は、
 訪問するのか、来てもらうのか。
などを分析してから、広告手法を検討します。

例えば処方薬のケースは、
市販薬は家庭用ですが、処方薬であれば業務用の大量消費材に該当します。
薬を服用する患者は特定多数ですが、選ぶのは処方箋を書く医師で特定少数。
病院や医院という限られた場所にいますし、訪問が原則です。

この場合の広告は、医師に渡す資料が中心で、医師から患者に渡してもらうリーフレットがあればベストです。
知名度がない会社の薬は、患者から本当に大丈夫なの?という不安もあるので、
テレビなどのイメージ広告で安心感を与えることができます。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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