印刷発注の流れ1 仕様を決める

今日から印刷物を発注する流れを4〜5回に分けて書いていきます。

まず、はじめに仕様を決めます。

リーフレットの仕様
広げると1枚になる商業印刷物をリーフレットといいます。
まずは、展開サイズ、仕上がりサイズ、数量、色数、紙質を決めます。
たとえば、A4版3つ折は、展開サイズはH210×W297mm、仕上がりサイズはH210×W99mmです。
イメージが湧かない方はA4の紙を3つ折りにしてみてください。
とはいっても、発注者がmm単位で指定する必要はなく、「A4版3つ折り」と伝えればOKです。

A4版4ページとA3版2つ折りは、表現は違いますが、どちらも同じ仕上がりです。
展開サイズがH297m×W420mm、仕上がりサイズはH297mm×W210mmです。
長年、商業印刷に携わってきたので、頭の中で仕上がりのイメージができますが、新人の頃はA4判やB4判、A3判などのコピー用紙を使って、実際に作って確認していました。

一枚もののポスターやチラシは、展開サイズも仕上がりサイズも共通です。

パンフレットの仕様
仕上がりサイズ、ページ数、数量、色数、紙質です。
製本は「中綴じ」が一般的です。
書籍などページ数が多くなると「無線綴じ」という製本もありますが、商業印刷は、ほとんどが真ん中を針金で綴じる「中綴じ」です。

仕上がりサイズはA4、A5とか、特殊サイズなど。
ページ数は中綴じの場合には、4の倍数になります。

特殊なサイズなど、何も印刷していない紙を使って仕上がりサンプルを作ることもあります。
この何も印刷していない仕上がりサンプルを「束見本(つかみほん)」といいます。

色数は、予算が限られるとか、特殊効果を狙うときには、あえて1色刷や2色刷にすることもありますが、商業印刷は4色カラーが一般的です。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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