印刷スタッフその2 後工程
- 2012/10/23
- 日本語・印刷
印刷物の製作には多くのスタッフが関わっています。
印刷の工程は、大きく分けて前工程(プリプレス)と後工程があります。
デザインから製版までが前工程。印刷、製本、仕上げが後工程です。
前工程
「ディレクター」デザイナーやコピーライターと協力してコンセプトを形にしていきます。
「コピーライター」コピーを書くほか、発注者が書いた原稿のリライトも行います。
ネイティブチェックもライターの仕事です。
「デザイナー」DTPの進歩で、デザインから写植、版下、製版までこなすようになりました。
「カメラマン」デザインに合わせて写真を撮ります。
「イラストレーター」コンセプトにそってイラストを描きます。
「写植•版下」デザイナーがMac上で製作することが多くなりました。
「製版•フィルム出力」Macで制作したデータをそのままフィルムで出力できるようになりました。
Windowsで作業するデザイナーもいますが、Macが主流です。
後工程
「工務」印刷用紙の手配、印刷、製本•仕上げなどを段取りします。
「刷版」出力されたフィルムを印刷機にセットするPS版という原版に複写します。
なお、デジタル印刷には、この工程はありません。
「印刷」カラー印刷は4色のインクの組み合わせで色を表現します。
「製本•仕上げ」紙を裁断したり、折ったり、製本したりして、仕上げます。
以前は、製版が終わると専用の機械で出力して、色校正を行っていました。
印刷も色校正を参照して色調を整えましたが、最近はDTPが主流で、色校正を行わずに、画面上で確認をすることも少なくありません。
印刷は、C•M•Yの3原色にBkを加えた4色で色を表現します。(色材の3原色)
パソコンのモニターはRG(レッド)•G(グリーン)•B(ブルー)の3色で色を表現します。(光の3原色)
モニターは、画面の調整によっても色調が変化しますし、画面上で見た色と実際の刷り上がりには誤差が生じます。