韓国の日本ブランド;サーモス

韓国では登山が人気です。
百貨店やマートのスポーツ用品コーナーには、ゴルフ用品コーナーと並んで登山用品の専門コーナーがあります。
週末の電車では登山客を多数見かけますし、会社などの親睦登山もあります。
登山やハイキングで欠かせない用具のひとつが、まほう瓶です。

※漢字の「魔法瓶」と片仮名の「マホービン」は商標問題があるので、平仮名の「まほう瓶」を使用します。

温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま温度を保つまほう瓶は、外出時だけでなく、保温ポットや生活に欠かすことができないものとなっています。

ガラス製まほう瓶「Thermos(テルモス)」は、1904年にドイツで誕生しました。
このテルモスの英語読みがサーモスです。
このまほう瓶(=サーモス)は英国、米国などの欧米に広がり、日本でも1908年に販売されています。
まほう瓶は英語ではVacuum Flaskですが、ステープルを代表的な商品名をとってホッチキスというように、「サーモス」もまほう瓶の代名詞となるくらい、世界に広がっていきました。

日本では、タイガー魔法瓶が1923年からまほう瓶の製造販売を開始し、象印マホービンは1918年から部品の製造をはじめています。
タイガー魔法瓶は、アジアで最も強い動物とされている虎にあやかって、虎印という名でまほう瓶を販売しており、象印が自社ブランドを立ち上げるときに、タイガーに対抗して、アジアで神聖とされている象を社名に採用したといわれています。

1978年、日本でステンレス製のまほう瓶が誕生しました。ガラス製より軽くて割れない画期的な商品で、さらに軽量のチタン製まほう瓶も登場しました。
一時期、ブームとなった、保温しながら調理する「シャトルシェフ」も日本で誕生したサーモスです。
1989年、ステンレス製まほう瓶を製造していた日本酸素が欧米のサーモスを買収し、世界最大級のまほう瓶メーカーとなっています。
その韓国法人がサーモスコリアです。

サーモスコリアの主力商品は、愛用者のチェジウをCMに起用した、ワンタッチで蓋を開くことができる携帯マグです。

日本人は、旅行の目的のひとつが駅弁で、コンビニを選ぶ基準も弁当というくらい弁当が好きな国民ですので、それだけ弁当へのこだわりも強く、弁当を温かいまま保存できる保温ジャーは、人気のアイテムで、種類もたくさんありますが、韓国は飲食店が多く、弁当箱を持っている人はほとんどみかけません。
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kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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