知っているようで知らないマナー〜来客と席次〜

来客があるとき応接室などに案内しますが、お客様がどこに着座すれば良いか迷うことがあります。
お客様が韓国人なら韓国式、日本人なら日本式など相手に合わせるのが理想ですが、接客専門ではないスタッフにとっては負担が大きく、統一された韓国式マナーは見受けられません。

日本式マナーを基本に来客の際の席次を決めて社内で共有し、それに従って案内すれば、お客様と出迎えるスタッフ双方が迷うことなく、負担を軽減できます。

<応接室の席次>
テーブルを挟んで2~3人掛けソファ1脚と1人掛けソファ2脚が一般的です。

着座位置(原則)
(1) 訪問客は2~3人掛けソファ
(2) 部屋の入口から遠い席が訪問客、訪問客が複数のときは奥から上位者→下位者の順に着座
(3) 電話機は訪問客を迎える側が取りやすい位置に置く

最近は、会議室で面談したり、あるいは応接室があってもソファを置かずに1人掛け椅子を用意する企業等が増えています。
その場合は、(2)入口からの遠近や(3)電話機の位置で判断します。

 

着座位置の例外
ある企業を訪問したとき、応接室の入口側に3人掛けソファと電話機を置いていました。
訊くと入口側に着座すると窓外の景色を眺めることができますが、窓を背にした奥側に着座すると殺風景な壁しか目に入らないため、眺望を優先させて原則と反する配置にしたそうです。
このように(1)(2)(3)とあえて反する配置とする場合は、お客様を案内するスタッフが着座位置を示すと訪問客が迷う心配がありません。

着座のルールを決めておくと、コーヒーや茶菓など迷うことなく上位者から順に提供できます。

<自動車の席次>
・タクシー・専用運転手
運転手の後ろ→助手席の後ろ→真ん中→助手席
・自家用
助手席→運転手の後ろ→助手席の後ろ→真ん中

<エレベーター>
下位者は操作盤の位置
最上位者は操作盤の後ろ

担当者(担当が複数の場合は最下位者)が先導して、エレベーターのボタンを押します。
先導者はドアが開いたらボタンを押すかドアを抑えて、全員が乗り終えたことを確認し、最後に乗ります。
降りる階に着いたら開くボタンを抑えて、全員が降りたことを確認し、最後に降ります。

先頭に立ってドアまで誘導します。

 

 

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