韓国のスマートフォン地図アプリといえば、KakaoマップとNaverマップが定番ですが、Googleマップも充実してきました。
3つのアプリを比較検証してみましょう。
[情報量とルート検索]
最も充実しているのはKakaoマップで、Naverマップ、Googleマップの順となっています。
ルート検索はKakaoマップが最も選択肢が多いものの、Googleマップと Naverマップも実用上の遜色はなく、少なくともソウル市内の公共交通機関はいずれも問題ありません。
3つのアプリのなかで、Google マップのみが表示する乗り換えがベストなルートもあります。
利用者が最も多いのはKakaoマップ。Kakaoマップの案内に従う人が最も多いと言い換えることもできるでしょう。
Kakaoマップには表示されず、NaverマップやGoogleマップに従う方が人混みを避けて、スムーズに移動できるケースがあります。
[日本語対応]
Kakaoマップは韓国語のみ。
Naverマップは日本語もありますが登録名が独特で、カタカナや漢字、中国語漢字が混在しています。また、日本語で検索できる場所は限られています。
たとえば、「ソウル市庁」の日本語名は「ソウル特別市役所」で、「ソウル市庁」「ソウル特別市庁」のいずれも検索できません。
Googleマップは、メジャーなスポットは日本語が登録されていなくても検索できるなど日本語検索にも対応しています。ソウル市庁の登録名は「ソウル特別市庁」ですが、「ソウル市庁」でも検索できます。
また、龍山駅は地図上に日本語表記はありませんが、日本語で「龍山駅」と入力して検索できます。
但し、地図内の日本語はGoogleマップよりNaverマップの方が多いです。
[レビュー]
飲食店や小売店など、Kakaoマップ、Naverマップ、Googleマップのいずれも利用者の評価やレビューが掲載されています。
Kakaoマップは韓国語のみで、Naverマップも韓国語のみ。
Googleマップは、日本語にも対応しています。日本語レビューはそのまま読むことができるし、日本語以外で書き込まれたレビューもスマホの設定言語に自動翻訳されます。
[ストリートビュー]
いずれも道路をパノラマで俯瞰できるストリートビュー機能があり、Googleマップは加えて店舗や施設等の内部も360度写真で俯瞰できるインドアストリートビューに対応していて、屋内のほか、俯瞰できる観光地スポットもあります。
[まとめ]
地図としての基本機能は、Kakaoマップが充実しています。韓国語で完結できる方にはKakaoマップをお勧めます。
地図を日本語で見たい人はNaver マップ。地図は韓国語で良いが日本語で検索したいという方はGoogleマップが良いでしょう。