韓国・李在明大統領の対日政策転換 石破首相との初会談から読み解く現実主義外交とは
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は6月17日(現地時間)、カナダで開かれたG7サミットの場で、石破茂首相と就任後初の日韓首脳会談を行った。6月4日の就任からわずか2週間、電話会談に続く対面での顔合わせで、両首脳は首脳間の「シャトル外交」の活用を含め、緊密な意思疎通を続けることで一致した。野党時代の対日強硬姿勢からの転換が、早くも鮮明になった。
会談冒頭、李在明は「韓国では日本と韓国を『近くて遠い国』とも言う。まるで前庭を一緒に使う隣の家のように切っても切れない関係にある」と語り、「小さな違いを越えて互いに協力し、役に立つ関係に発展していくことを期待する」と述べた。歴史問題を前面に出さず、未来志向の関係構築を強調する姿勢は、就任前の強硬なイメージとは対照的だった。
この転換の背景には、李在明の「現実主義外交」がある。個人的信念や理念より「国益中心の実用外交」を掲げ、石破との電話協議も米国トランプ大統領に次いで実施した。米中間の「均衡外交」を志向しつつ、厳しさを増す戦略環境の中で日韓・日米韓連携の重要性を認めた形だ。革新系でありながら対日関係を安定材料と位置づける姿勢は、この後の8月の訪日、9月以降の展開へとつながっていく。
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韓国・李在明大統領の対日政策転換 石破首相との初会談から読み解く現実主義外交とは(外信記者・佐々木和義)



