韓国でLINEユーザーが急増した理由 日本への反発?
2024年5月、韓国のアプリ市場でLINEのダウンロード数が通信アプリ部門1位を記録し、国民的メッセンジャーであるカカオトークを上回った。韓国は全人口の93%がカカオトークを利用しており、LINEの国内シェアは20%以下、日常的な利用者は5%未満にとどまる。世界でLINEを月1回以上使うアクティブユーザーは約1億9600万人で、その半数近い9600万人が日本のユーザーだ。韓国でのLINEは、日本人との連絡手段か、カカオトークが使えないときの代替という位置づけが大きい。
急増の背景には、LINEヤフーをめぐる日韓の摩擦があった。日本の総務省がLINEヤフーの個人情報流出を受けて行政指導を行ったことに対し、韓国国内では「日本側が資本関係の見直しを通じてLINEを奪おうとしている」との受け止めが広がった。ソウルではネイバーによる持ち分売却の可能性に抗議するデモも行われている。
皮肉なのは、その反発がむしろLINEのダウンロード増につながったことだ。日韓の対立として報じられたことで韓国国内での認知が高まり、アプリを試す人が増えたとみられる。もっとも、ダウンロード数の伸びが定着した利用に結びつくかは別問題である。カカオトークが生活インフラとして定着している韓国で、LINEが日常のメッセンジャーとして根づくハードルは依然として高い。
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韓国でLINEユーザーが急増した理由 日本への反発?(外信記者・佐々木和義)



