トランプ銃撃の「奇跡の写真」で注目を集めるソニー製カメラ、韓国市場で首位独走を続ける理由
2024年7月13日に発生したトランプ前大統領の暗殺未遂事件で、耳に傷を負ったトランプ氏が右手を高く掲げた「奇跡の1枚」がソニー製カメラで撮影されたことが話題となった。報道写真の世界は長くキヤノンとニコンが独占してきたが、現場のカメラマンの多くがソニーを肩から下げていた。ソニーは2021年の東京五輪で両社の牙城だったメインプレスセンター内にサービスブースを設置し、パリ五輪でも存在感を示している。
デジタルカメラの世界シェアはキヤノンが46.5%、ソニーが26.1%、ニコンが11.7%。長くキヤノンをニコンが追う構図が続いたが、2019年にソニーが逆転して2位に躍り出た。世界市場ではキヤノンに水をあけられているソニーだが、韓国では首位を独走している。上位機種であるフルフレーム市場では2020年から4年連続で1位を維持してきた。
ソニーは1990年に韓国へ進出し、テレビやカメラ、ウォークマンなどの販売を開始した。その後2013年、サムスンとLGが激しく競合する韓国のテレビ市場から撤退し、カメラとオーディオ、放送機器などに経営資源を集中させる。競合の激しい分野から退き、優位性のある領域に絞り込んだこの選択が、現在の韓国市場での地位につながった。日本企業が隣国市場で存在感を保つ一つのモデルケースといえる。
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トランプ銃撃の「奇跡の写真」で注目を集めるソニー製カメラ、韓国市場で首位独走を続ける理由(外信記者・佐々木和義)



