韓国の国花「ムグンファ(むくげ)」

夏は「ムグンファ(むくげ)」の季節で現在、開花真っ盛りです。
ご存じの方も多いと思いますが、ムグンファ(むくげ)は韓国の国花です。

ムグンファ(むくげ)は、風が吹いても嵐が来ても花弁を落とさず、しぶとく咲き続ける花で、そのスタイルが韓国人に似ていると言われています。
また日本の国花、桜の潔い散り様と比較して、日本人と韓国人の性格の違いを表す表現としてもよく用いられます。

日本人の桜へ対する愛情は、自他共に認めるところだと思います。
日帝時代でさえ日本人は、韓国に執拗に桜を植えました。
また、春の恒例事業「お花見」のために、新人の初仕事は場所取り、などという行為さえ会社が率先してするほどの盛り上がりをみせますが、韓国人は「花見て一杯」とムグンファ(むくげ)をつまみにすることはありません。
韓国人は、ムグンファ(むくげ)をそれほど愛でているように感じられないのが正直なところです。

数人の韓国人に、何故ムグンファ(むくげ)が国花なのか聞いてみましたが、答えられる韓国人はいませんでした。
韓国の国花だとかろうじて感じられるのは、特急列車や通信衛星のネーミング「ムグンファ号」くらいでしょうか。


その昔、ムグンファ(むくげ)は、どこにでも咲いている花だったそうです。
私の主人も子供の頃は、どこにでもムグンファ(むくげ)があって、さほど気にも留めなかったのだと言います。
しかし高度成長の折りに都市整備がされる中、外国の花や管理の楽な花などが数多く植えられ、少しずつムグンファ(むくげ)は姿を消していきます。
今では、国花というのに見つけるのが難しいほど、その姿を見かけることがないのです。

写真は、南山公園に咲くムグンファ(むくげ)です。
都市整備の過渡期に取り残されたのでしょうか。
その姿は、過去に咲き誇ったしぶとい花とは思えぬほどひっそりと咲き、何かもの悲しさを感じるのは私だけでしょうか。

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