韓国人観光客の9割が個人旅行——日本の夜景は、その選択肢に入っているか
2025年に日本を訪れた韓国人は945万人。国・地域別で1位でした。そのうち88.7%が個人旅行です。
団体バスで名所を回る旅行では、夜はホテルに戻る時間でした。行程が決まっているからです。個人旅行では違います。日が暮れてからの数時間をどう使うかは、本人が決めます。
つまり夜の時間が、はじめて「選ばれる対象」になったということです。そこで選ばれるかどうかが、滞在時間にも消費額にも跳ね返ります。
韓国国内の旅行では、夜間観光を経験した人が58.4%にのぼります。夜に出かけて景色を見る。その行動は、すでに日常の旅行スタイルとして定着しています。
積み上げたものが、いちばん近い市場に届いていない
日本の夜景観光は、この10年ほどで海外への発信を積み重ねてきました。長崎、北九州、横浜といった都市が夜景を軸に観光客を集め、イルミネーション施設も各地で規模を広げています。
ところが、その情報が韓国の旅行会社やメディアに直接届く機会は多くありません。日本国内では知られていても、韓国側の担当者が現地の担当者と顔を合わせる場が、これまでほとんどなかったためです。
韓国は日本にとって最大の訪日市場です。それでいて、夜景観光における連携はまだ手つかずに近い状態にあります。距離が近いことと、つながっていることは別の話でした。
会って話すところから
2026年10月12日(月)、ソウルで「夜景サミット 2026 in ソウル」が開かれます。主催は一般社団法人 夜景観光コンベンションビューロー。ソウルでの開催は今回がはじめてです。
長崎市、横浜市、藤沢市、北九州市、久留米市(石橋文化センター)の自治体と、あしかがフラワーパーク(足利市)、東南植物楽園(沖縄市)、伊豆ぐらんぱる公園(伊東市)の施設が参加します。韓国からは旅行会社、メディア、インフルエンサー、そして夜景観光の事業者が集まります。
やることは、そう複雑ではありません。日本側が自分たちの夜景について話し、韓国側がそれを聞いて、その場で相談する。それだけです。
ただ、これまでその「それだけ」の場がありませんでした。資料を送るのと、担当者どうしが会って話すのとでは、そのあとに残るものが違います。旅行商品が生まれるとすれば、たいていは後者からです。
夜景は、国境をまたいで比べられる観光資源です。どの都市の夜が美しいかという話ではなく、どの夜が旅の目的になりうるか。その問いを、日韓が同じ場所で考える一日になります。
▶ 詳細・お申し込みはこちら
https://koreabenri.com/night-view-summit-2026/


