
韓国社の社長になったら その1;社長第一主義
韓国に赴任すると、日本と韓国のビジネスの違いで戸惑うことが多々あります。
そのなかでも特に注意するポイントを紹介します。
まずは、このブログで何度も取り上げたことがあるテーマ;社長第一主義
韓国は儒教の国といいますが、街中で年長者を敬う場面は滅多になく、店では客を客とも思わない行動がよくみられます。
とくに年齢があがるにつれて、その傾向が強くなるようです。
が、これは内と外。
家族では年長者を敬い、会社では上司の命令に従います。
会社組織の運営で注意するのは、まずは、家族が優先であること。
せっかく採用しても親の反対で退職するケースがよくあります。
日本では大手企業でも韓国社は中小企業というケースが多く、名前も知らない会社だからという理由で親が反対し、辞める人が少なくありません。
家族にもしっかりした安心できる会社だと理解してもらうことが大切です。
次に、課長などの直属上司と社長の指示が異なると、どちらに従うかでストレスを感じるなど、精神的なダメージを受けるケースがあります。
また、パワハラもあります。
立場が強い人が立場の弱い人を奴隷のように扱うケースすらあります。
とくに財閥系企業の出身者を採用する場合は、この上下に対する意識が強いので注意が必要です。
社長第一主義
合弁と意思決定 その3
パワハラ
ハラスメント
韓国’儒教’文化考察…

韓国・ソウルのホテル[韓国出張者・担当者対応編]
[特1級・特2級]
自宅が二村洞や事務所…

韓国・ソウルのホテル[韓国出張者・VIP対応編]
地にいる駐在員は、日本からの出張者対応は、とても神経を使います。
日本からの出張者は、在韓日本人の会合等でドタキャンが許される最優先事項です。
出張者のホテルの手配、食事、移動の交通など、空港到着から最後に空港に送るまで、万全の注意を払って臨みます。
[特1級]
基本的にホテルまで出迎えに行き、案内したあとホテルまで送るので、会社または住居からの利便性が良いホテルが良いでしょう。
駐在員が乗車して迎えに行くと際は、入口に車で横付けできるホテルを選びます。
会社が市庁周辺かつ住居が江北
・ウエスティン朝鮮
・ロッテホテル
この2軒はホテルの前に駐車スペースがあります。
・ザ・プラザ
車を待たせる十分なスペースはありません。
会社および住居が江南
・グランド…

謹賀新年;新年の挨拶
新年あけましておめでとうございます。
韓国の新年の挨拶は「새해…

提案とマイナス情報の伝達
韓国企業から無茶な要求を受けたとか、理不…

韓国ビジネス 提案書
在韓日系企業は、日本社の製品やサービスを韓国で販売する販売会社と韓国で製造して韓国企業に販売する製造販売会社が大半です。
販売・販売という業務が必須で、そのためのツールも必要でしょう。
この営業・販売ツールにはパワーポイント、印刷カタログ、電子カタログなどがあります。
販売対象が広範囲に及ぶ場合は、ホームページや電子書籍も加わります。
この販売資料には、抽象的資料と具体的資料があります。
日本ではカタログは具体的ツールですが、パワポのプレゼン資料を見ると抽象的資料と具体的資料にわけることができます。
韓国はいずれも抽象的資料が多く見られます。
抽象的資料は、やる気を伝えたり良さそうなイメージを醸成しやすい一方で、説明を聞かないと伝わりにくく、相対するプレゼンで効果を発揮します。
また、資料が第3者に渡っても情報が漏れる心配がありません。
具体的資料は事務的ですが、プレゼンの場にいない人にも伝わります。
第3者に渡れば、その受け取った第3者にも内容が伝わりかねません。
ところで、韓国企業と商談していると、前回の打合せとかわったり、担当がかわった途端に反故にされることがあります。
日本企業は、自らの権限を超えそうなときなど、担当者に繋いだり、事前の根回しを行うので、大きくかわることは滅多にありません。
また商談相手(担当者)が、上司や周りを説得してくれることもあるでしょう。
韓国企業は、商談相手が根回しを行わずに進めるケースが多々あり、また、社長絶対主義の風潮からか、上司からダメだしがあると、内容がかわったり、反故になったりします。
抽象的資料では、プレゼンの場に同席しない上司に伝わらないことも大きな要因の一つかもしれません。
提案書の作成依頼を受けることがありますが、抽象的資料ほどページが多くなる傾向があります。
ページが多いとプレゼンの場にいない上司等はさらに見る気を失い、内容が伝わらないまま、ダメだしというケースもあることでしょう。
営業・販売ツールは、相手先の権限と内容をどうするか、どこまで公開するかで形態もかわってきます。
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品質重視と価格重視
日系企業は「安くて良いもの」を求める傾向があります。
韓国企業は「品質重視」と「価格重視」にはっきり分かれる傾向があります。
日本には「安くて良いもの」はたくさんありますが、韓国は「良いものは高く」「安いものは質が劣る」のが一般的です。
経験から品質を重視すると高くなると考えるのでしょう。
ところで、韓国の印刷は日本と比べて安価で、ある企業は韓国進出時に人件費の差といっていましたが、人件費ではなく製造工程の違いです。
製造業の方はわかると思いますが、一つの製造ラインで異なる仕様の物を製造するとコストは割高になります。印刷も同じこと。
多品種小ロットという特性から、日本で多い総合印刷会社はひとつの設備で、多様な仕様の製品を印刷製造します。
韓国は専門特化した零細工場が多く、各工場では同じ仕様しか製造しません。
それぞれ一種類の仕様しか扱わないので、コストが下がり低価格を実現しています。
ところが、日系企業のなかには、さらなる低コストを求める会社があります。
利益(人件費)を削るか、原料か、品質を左右する生産か。
たとえば、機械の速度を上げると品質は低下しますが、生産性が増して表面的なコストは下がります。
日本には格安業者や格安品がいろいろあります。
日本に多い中小企業では、アジアからの輸入品の増加で余剰設備を抱えたり、
繁忙期に合わせた設備や人員配置で、閑散期に余力が生じかねないことがありますが、この余剰設備や閑散期の余力の活用で、同品質・低価格の生産が可能となっています。
韓国は零細が多く、キャパシティーを上回る案件は断るなど、余剰設備や余力が生じることは殆どありません。
もし、余力があれば、むしろ設備の売却や人員整理を考えかねません。
この低価格=品質低下は、あらゆる分野で見られます。
たとえば、添加物が入った調味料を使っている飲食店。
食品添加物は一定の範囲内での摂取を想定して使用が認められているので、多量の摂取や複合的な摂取で安全性が確保されているとは限りません。
また、よく見かけるアルコール飲料がありますが、焼酎などの実効税率は70%強。
売価から流通経費を差し引き、税金や製造コストを引くとほとんど残りません。
なぜか法律上で定めらている原料等の記載もなく、何が入っているのか疑問です。
相応の対価を払う客先には、できる範囲で最大限の品質を提供し、安価を要求する客先には、徹底的にコストを落とす。
これは発注者が分かっている。というより自社の受注時と同じスタンスで発注するのかもしれません。
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恭順と責任回避
先週のつづき
韓国の飲食店など、片手でサービングして、もう片方を背に当てて給仕する人を目にします。
また、韓国のいわゆる時代劇を見ると、手を隠して歩いている場面がよくありますが、いずれも儒教の考え方にある手や足を隠して恭順を示す所作に由来するようです。
相手に恭順の意を示す所作は、上と下を重視する社会につながります。
職制が上位など、優位な立場の人は、(職制ではなく)自分が偉くなったと勘違いし、職制が下位となった人は、自分(という人間が)下位になったと勘違いします。
その勘違いが深刻な問題を引き起こします。まずはパワハラ。
「からくれないNo.69 パワハラ」https://pluxpr.wordpress.com/2015/03/24/
立場が優位な人が(職制等の)権限を越えたハラスメントです。
そして、例えばあるスタッフが立案した内容が、’職制’が上の人の意に沿わないと、その’内容’ではなく、立案した’個人’を問題にします。
’スタッフ’は責任を回避し、自らの考えで行動せず、上司の指示を待ちます。
重大な問題になると、上司もまたさらに上の指示を待ちます。
現場は責任を回避して上の指示を待ち、現場責任者もさらに上の指示を待つため、一向に物事が進まない事態になりかねません。
往々にして見られる現象です。
トラブルが起きたときも同様です。
たとえば、私たち企画会社がイベントを手がけるときにはトラブル対策も検討します。
大きなイベントであればマニュアルを作成します。
トラブルが起きたら、現場でマニュアルに従って処置するので早急に処理できますが、規模が大きくなればなるほど、マニュアルにない’想定外’が起こりえます。
そこで、想定外の事態が起こった場合に、どの分野のトラブルは誰が判断するのかを事前に決めておきます。
早急な対応ができ、また仮に判断を間違えても、その判断が権限の範囲内であれば、その人に委任した関係スタッフ全員の連帯責任で、個人が責任を負うことはありません。
当人は自信をもって決断することができるし、範囲外ならその範囲の責任者に委ねます。
マニュアルは、トップから下位の職制まですべてのスタッフを拘束するのが原則です。
トップが変わった途端に、マニュアルを反故にして権限を揮うようになると、マニュアルが無意味になってしまいます。
(新しいトップの)マニュアルや方針が定まらない状態でトラブルが発生すると、トップが決断を下すまで物事が進まず、どんどん被害が拡大していきます。
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韓国の接客スタイル
デパートのセールを覗くと店員の数がとても多くて、店員が客数を上回っているコーナーもあります。
ソウルのデパートなど、ちょっと手を伸ばすとぶつかる距離まで店員が近寄ってくることがよくあります。
数十センチ横に張り付かれて、恐怖に感じることすらあります。
今回のセールでも、催事場の陳列台を見ていると売り子が近くまで寄ってきました。
そして、その陳列台を離れるとすぐに離れ、他の陳列台を見始めると、今度は別の売り子が側に寄ってきます。
韓国のデパートの売り場は、多くがテナントによる運営です。
催事場の売り子は、陳列台ごとに異なるテナント社から派遣されたのか、担当している陳列台は接客し、担当外はまったく接客しません。
接客といっても「○○Wの商品が、セールで○○Wです」というような単に値札やPOPに書いてあることをそのまま伝えるだけなので、いなくても良いようなものですが。
本人は接客しているつもりなのかどうか。疑問です。
ところで、飲食店に行くと、片手で給仕をするスタッフをよくみかけます。
右利きであれば、右手でサービングをして、左手は背に当てています。
また、韓国のいわゆる時代劇を見ると、手を隠して歩いている場面を目にします。
これらの手を隠す所作は、韓国特有の作法のようです。
儒教の考え方に、無骨な手や足を隠して恭順を示す所作があり、実は日本でも儒教がちょっとしたブームになったことがあり、手を隠す所作も宮中などで流行したといいます。
紫式部の時代です。
このような’手や足を隠して、恭順の意を表す’作法からサービングしない方の手を背に隠す接客スタイルが生まれたと推察できます。
ちなみに、現代日本では、あらゆる場面で両手を使うのがマナーの基本です。
サービングする側はもちろんのこと、受ける側も両手を使って受け取るのが原則で、何も隠していないことを示す所作に由来するといわれています。
相撲の立会いで、両手を広げる塵手水(チリチョウズ)という動作がありますが、元来は何も隠し持っていないことを指し示します。
かつての日本や欧州のような武士社会、騎士社会において、片手を隠す行為は、武器を隠し持っているという疑義を与えかねません。
そこで両手を見せて、何も隠し持っていないことを示す必要があったのです。
韓国は武士社会ではなかったので、’手を隠す所作’が続いたのでしょう。
日本はもとより、同じ儒教文化をもつ中国でも見られないスタイルです。
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安全不感症
ソウル市内では先週末からマスクをしている人が少なくなったようです。
MERSの感染経路として
(1)…

MERSと意思決定
MERSは「Middle East respiratory syndrome」の略で、日本語では中東呼吸器症候群と訳されていて、その名の通り、最多のサウジアラビアをはじめ、中東を中心に感染が広がっていますが、韓国の感染者数は、UAEを上回る2番目となったようです。
さて、日本では合議制による意思決定が日常的に行われています。
重大な意思決定は一堂に会し、日常的な意思決定は稟議を積み上げます。
意思決定ループに属する人たちが共同で意思決定を行います。
個人ではなく連帯で決定し、連帯で責任を負うシステムです。
稟議などで時間がかかる上、事勿れ的な結論になりやすい難点もありますが、MERSのような、いまだ経験したことがない大事が起こった際には、いち早く専門家を召集し、かつ「日常的に行われている」合議制によって、対策を講じることが容易です。
連帯で責任を負い、誰がどんな発言をしたのかを重視しないこともあって、会議の場では、それぞれの立場から忌憚のない意見を述べ合います。
そうして、取りまとめた意見を政府などの関係機関に上申し、上申を受けた側は、その意見を元に意思決定を行います。
合議>上申>意思決定がスムーズに行われることで適切な対応が早急かつ容易となります。
一方、韓国ではトップダウンによる意思決定が日常的に行なわれています。
権限を最大限に用い、即決で意思決定がなされるメリットがあります。
意思決定と同時に責任も負うことになり、トップダウンに慣れているスタッフは自分の考えは主張せずに上からの指示を待ちます。
経験したことがない場面では、トップが専門外だと意志思決定まで時間がかかりますが、現場は上からの指示を待ち続けます。
結果として、特段の対処がなされない状態が続きかねません。
昨年のセウォル号も今回のMERSも、政府の対応が後手後手に回り、被害が拡大しましたが、現場はトップである大統領府の指示待ちで、大統領府は情報収集と判断に時間がかかった可能性があります。
また、個人の行動ではモラルの欠如が指摘されています。
日本大使館によるSJC安全対策委員会に対するMERS対策説明会では、韓国では医療施設での感染のみで市中感染が起きていないので、マスクを常時着用する対策は必要ないという説明があったようですが、感染者や感染の疑いがある人が隔離されている前提に立った内容でしょう。
ニュースによると、
中国を訪問した感染者は、医師の隔離指示を無視して渡航したといいます。
また、感染の疑いで自宅隔離を指示されながら、気分転換でゴルフに行った人、
自宅隔離の指示を無視して多くの近隣住民と接触していた人、
さらには、発症後も患者輸送に従事し続けた病院職員、
自宅待機中に海外旅行に出かけた医師などが散見できます。
感染者が自由勝手に市中を歩き回っている現状を鑑みると、「市中感染はない」とは言い切れないように思います。
政府や個人の日頃の意思決定や安全不感症が事態を大きくしているように感じます。
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危機管理
韓国でいま一番の話題は、いうまでもなくMERSです。MERSは2012年に初めて確認され、2014年に感染者が急増した新型のコロナウイルスです。このMERS関連で興味をひいたポイントを整理してみましょう。まずは、事故原因と事故後の対応について見てみたいと思いますが、韓国では昨年来、さまざまな事故・事件が起きています。セウォル号転覆事故、上往十里駅地下鉄追突事故、盆唐の換気口崩落事故、道路陥没等々。これらは、いずれも重過失による事故といえると思います。今回のMERSの1次感染者は過失によるものか、不可抗力かは不明です。この1次感染者は中東諸国を訪問後、到着時には無症状だったのが、11日に発症し、3箇所の病院で受診して、検査した結果、5月20日にMERS感染が確認されたということです。検査で1週間程度かかるのはともかく、感染者の訪問先が多いほど拡散します。適切な対応をしていれば、訪問先=2次感染を少なくすることができたかもしれません。発見から2週間以上経過した6月6日昼頃、国民安全処が緊急災難メッセージを発信しました。内容はMERSの予防で、(1)よく手を洗うこと、(2)咳やくしゃみは口と鼻をかくすこと、(3)発熱・呼吸器症状の人には接触しないことなど。出さないよりはマシかもしれませんが、タイミングを失したと思える内容ですね。また、7日になって、感染者が発生したり立ち寄ったりした病院と対策を公表しました。MERSコロナウイルスに対する韓国政府の対策措置http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/safety/safety_150607.htmlMERSコロナウイルスに関する韓国保健福祉部HP掲載資料http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/safety/safety_150607_02.html公表前からインターネット上で、感染者の確認場所に関する情報が飛び交っていて、リストを見ると20日の発見以降も2次感染や3次感染が広がっていったと想像できます。この他にも、ラクダの生肉を食べないよう呼びかけたり、動物園のラクダを隔離したり、航空会社に防疫に努めるよう要請したものの具体的な防疫を回答できなかったりなど。個人の対策を見てみると、市内では多くの人がマスクをしています。PMの多い時期、日本は花粉症と重なることもあり、多くの人がマスクをしていますが、PMが深刻なはずの韓国で、マスクをしている人はごく僅かです。ところが、今回のMERSでは、多くの人がマスクをしています。このマスクが増えた理由として、2つの見方があります。まずは、韓国でもマスクに対する認識が広がったという見方ができるかもしれません。認識が広がったのであれば、今後も普及していくことと思います。一方で、PMはMERSと比べて、怖いと思う人が少ないという見方もあると思います。「PM2.5」「PM10」という呼び方は、「MERS」も同じですが、なにか得体が知れない印象を与えるのに対し、韓国でのPMの呼び名は「微細埃(미세먼지/ミセモンジ)」なんとなく得体がわかりそうな印象を与えかねない呼び名です。このマスクに対する認識の変化なのか、それとも語感イメージなのかは、来春のPMシーズンになるとわかると思います。過失にせよ不可抗力にせよ、事故を完全になくすことはできませんが、事故が起こったあと、被害を最小限にとどめることは可能です。危機管理意識が高っている今、政府等に頼らず、シミュレーションやマニュアル整備など、会社や個人でリスクマネージメントに取り組むタイミングなのかもしれません。—————————————————————————————————-■…