韓国の鉄道;右側通行と左側通行 ── ソウルの地下鉄で改札口を間違えないために【2026年版】
ソウルの地下鉄は路線によって左側通行と右側通行が混在している。日常の乗車ではほとんど意識しなくてよいが、ホームが線路をはさんで向かい合う「対面式ホーム」の駅では、改札口が方向別に分かれていることが多い。入る改札を間違えると、いったん外に出て入り直すことになる。見分け方は難しくないので、覚えておくと迷わない。
見分け方は「運営会社」
左右の違いは路線ごとにばらばらに決まっているわけではなく、運営会社で分かれている。
| 運営 | 通行 | 主な路線 |
|---|---|---|
| 韓国鉄道公社(KORAIL) | 左側通行 | 1号線、京義・中央線、水仁・盆唐線、空港鉄道など |
| ソウル交通公社 | 右側通行 | 2号線〜9号線の地下鉄区間 |
韓国鉄道公社の路線が左側通行なのは、韓国の鉄道が左側通行のまま今日に至っているためだ。その経緯はなぜ韓国の鉄道は左側通行なのかで扱っている。
なお、かつて地下鉄を運営していたソウルメトロとソウル特別市都市鉄道公社は2017年に統合され、現在はソウル交通公社になっている。古い案内で二つの会社名を見かけることがあるが、いまは一つだ。
改札口の選び方
対面式ホームの駅では、地上の改札口が「〇〇方面」と方向別に分かれている。判断はこう考えるとよい。
行きたい方向と、いま歩いている方向が同じなら ── その路線が右側通行なら右側の改札、左側通行なら左側の改札から入る。
行きたい方向と、歩いている方向が逆なら ── 反対側の改札を使う。
例を挙げる。明洞のロッテホテル近くにある2号線・乙支路入口駅から東大門歴史文化公園へ行きたいとき、進行方向と同じ乙支路3街の方向に歩いているなら、2号線は右側通行なので右側の改札から入ればよい。逆に市庁方面へ向かって歩いているなら、左側の改札を使う。
狎鴎亭の現代百貨店から3号線に乗り、忠武路や乙支路3街へ向かう場合は、地下鉄の進行方向と歩いている方向が逆になるので、左側の改札口を利用する。
4号線は途中で左右が入れ替わる
ソウルの地下鉄は相互直通運転がそれほど多くないが、4号線だけは注意がいる。ソウル市内側はソウル交通公社の区間で右側通行、南に下って果川線・安山線に入ると韓国鉄道公社の区間になり左側通行に変わる。
切り替わるのは南泰嶺(ナムテリョン)駅とソンバウィ駅のあいだで、線路が立体交差して左右を入れ替える構造になっている。乗っていて気づくことはまずないが、「同じ4号線なのにホームの向きの感覚が違う」と感じたらこれが理由だ。
よくある質問
毎回この判断が必要ですか
いいえ。改札が一か所にまとまっている駅や、ホーム同士が改札内でつながっている駅では気にしなくてよい。問題になるのは対面式ホームで改札が分かれている駅だけだ。
間違えて入ってしまったら
いったん改札を出て、反対側の改札から入り直すことになる。交通カードで短時間のうちに出入りした場合は再入場の扱いになることがあるので、駅係員に相談するのが確実だ。
アプリで確認できますか
ネイバー地図やカカオマップの経路検索では、乗換えに便利な車両位置まで案内される。改札の左右までは示されないが、目的の方面を確認するには十分役に立つ。
釜山など他の都市も同じですか
都市鉄道は都市ごとに事業者が異なるため、一律ではない。ソウル以外では、その都市の案内表示に従うのが確実だ。
・旧ソウル駅舎(文化駅ソウル284)── 1925年竣工の赤レンガ駅舎




