韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
生理用品は女性にとって欠かせない生活必需品だ。だが韓国では、諸外国より約4割高いその価格が長年にわたって問題視されてきた。近年は国や自治体による支援が徐々に整備されてきたが、韓国政府はついに、所得や年齢に関わらず生理用ナプキンを無償支給する制度を導入すると発表した。学校や自治体が対象を絞って無償配布する国は増えており、年齢や所得を問わない普遍的な配布も欧州の一部では始まっているが、アジアでは韓国が初となる。
政府は今年度予算として30億ウォン(約3億1800万円)を計上した。7月から12月まで、地域の住民センターや福祉館、青年創業センターなどで試験運用を行い、2027年度から国と自治体が費用を分担して本格実施する計画だ。すでに実施している9〜24歳の低所得女性向けの支給制度——年間16万8000ウォン分——は、普遍的な無償支給の導入後も継続されるという。
きっかけは今年1月20日の閣議だった。市民団体「女性環境連帯」の調査によれば、生理用品1枚当たりの平均価格は諸外国と比べて39.6%高い。報告を受けた大統領が、性平等家族部長官に無償供給の検討を指示した。高額の理由はメーカーの寡占と、2017年に使用者が相次いで体調不良を訴えた安全性の問題にあるとされる。生理用品を買えずに靴の中敷きで代用していた少女たちの存在が報じられ、「生理の貧困」が社会に可視化されてから、ちょうど10年での制度化である。
▶ 詳しくはニューズウィーク日本版で
韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ(特派員・Kaz(佐々木))



