韓国の石油危機「守るべきものを守れなかった」── 緊急備蓄90万バレルがベトナムへ流出した真相とは
イラン戦争に伴うホルムズ海峡の封鎖でタンカーが足止めされ、世界の原油価格が上昇している。石油の9割をホルムズ経由で輸入する韓国では、石油不足の懸念から価格の高騰が続いてきた。政府が価格規制や消費抑制、原油確保に総力を挙げるさなか、緊急用の備蓄原油が海外へ流出していたことが判明し、問題となっている。
4月6日の時点で、韓国の石油精製会社が契約したタンカー7隻を含む韓国関連の船舶26隻がホルムズ海峡を通過できず、ペルシャ湾内に留まっている。韓国政府が把握している韓国人船員は173人。米国とイランの一時的な停戦合意を受けて出港準備をほぼ終えたものの、出航の目処は立たない。韓国政府には、海峡の通過を交渉する手段がないからだ。
そして流出の真相である。産業通商資源部が優先購入権の行使を検討するなか、蔚山の石油備蓄基地に保管されていた原油90万バレルが海外へ渡っていたことが確認された。同部の傘下である韓国石油公社が優先購入権を行使しなかったため、原油を所有するクウェート国営石油会社がベトナムの精油化学会社と販売契約を結んでいたのだ。売却された90万バレルは、韓国の消費の半日分に相当する。守るべきものを守れなかった——その一言が、エネルギー危機に対する政府の後手の対応を言い当てている。
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韓国の石油危機「守るべきものを守れなかった」── 緊急備蓄90万バレルがベトナムへ流出した真相とは(特派員・Kaz(佐々木))



