仕事術;接待のすゝめ?

韓国ビジネスは飲みニケーションが大切という人がいます。
円滑化を図る上で有効なケースがありますが、接待交際費を計上せずその予算を値段に反映させて安く提供し、また接待に費やす時間を品質管理に充てるという考え方を採用しています。

日本で担当していた小売店は接待禁止でした。
コンプライアンスの観点から接待を禁止したり、制限したりする企業が増えていますが、その店は接待予算があるなら納入額を下げてくださいという方針。
競合には超大手もあり、中規模の小売業者が超大手と競合するには、徹底したコスト管理が不可欠で、納入業者にもコスト削減を要請していました。

自社のコスト管理はもちろん納入業者のコスト削減にも協力的で、取引先の営業担当はともかく、スタッフが同社の仕事で残業することがないように配慮する徹底ぶり。
主に請け負っていたのは折込チラシで、誤植や折込みミスなどありましたがお詫び訪問は不要。

クレーム対応の基本は、
1)迅速なお詫び訪問
2)原因を究明し、改善策と合わせて報告
が基本ですが、お詫び訪問は不要で菓子折りなど基本NG!
2)の原因と対策は、次回の打合せのときに報告します。

大きなクレームを出して、上司帯同で社長にお詫びに行ったときも担当者からは間違えても菓子折りなど用意しないように釘を刺されたほど。
支払いも早く、納入業社の入金管理や資金繰りの手間も省きます。

自社の場合、同業他社が日常的に接待をしていた時代、(同業者が)接待に費やしているだろう時間を企画力の向上に割いていました。

韓国の飲みニケーションは二次会~三次会は当たり前で、接待交際費に加えてときには4~5時間を消費します。
その時間があれば、企画書の1本や2本は書くことができます。

もちろん業種によって一概には云えませんが、この方針を原則にしています。
飲食店には申し訳なく思いつつ…ご理解くださいませ。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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