ドラムからピンクのスマホまで 韓国・李在明、「映える」首脳外交の成果は?
2026年1月、李在明大統領が繰り広げた矢継ぎ早の首脳外交が国際社会の注目を集めている。4日から7日まで中国を訪問して習近平国家主席らと会談し、13日と14日には奈良を訪れて高市早苗首相と、19日には訪韓したイタリアのメローニ首相と会談した。伝統的なプレゼント交換に加えて展開されたのが、SNS時代ならではの「自撮り外交」である。
訪中では自撮りとプレゼント、そして2017年に訪中した文在寅元大統領との待遇の差に注目が集まった。文在寅の訪中時は次官補級の出迎えだったとして韓国内で「冷遇だ」との声が上がったが、今回は閣僚級が北京空港に出迎えた。習近平と対面した李大統領はスマートフォンを取り出して2人で写真を撮り、続けて両夫妻の4人で自撮りしてSNSに投稿した。そのスマホは、習主席が前年のAPECで慶州を訪れた際に贈ったシャオミ15。最新モデルは17だが、ディスプレイがサムスン製の15をあえて選んだのだという。贈り物も、李大統領からは金箔匠が制作した「竜紋」額や絵画「麒麟図」、彭麗媛夫人へは伝統工芸のノリゲや美容機器が渡された。
奈良では、前年のAPECで高市首相が「次はぜひ私の地元にお招きしたい」と話していたことが実現した。会談ではCPTPP加盟問題や水産物輸入問題が議題となる。CPTPP加盟には全加盟国の同意が必要で、なかでも日本の同意には韓国が続ける福島県産などの水産物輸入規制の解除が前提となる。福島原発事故後に輸入措置を解除していないのは、韓国と中国の2カ国だけだ。硬い議題の一方で、李大統領から高市首相へは韓国製ドラムと螺鈿漆器のスティックが贈られ、「幼いころからドラムを演奏するのが願いだった」という李大統領に高市首相がサプライズで手ほどきをして、BTSの「Dynamite」などでセッションが実現した。「映える」外交は、デジタル時代の首脳外交が持つ可能性と課題を同時に浮き彫りにしている。
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ドラムからピンクのスマホまで 韓国・李在明、「映える」首脳外交の成果は?(特派員・Kaz(佐々木))



