ナザレ園の日本人妻たち

ナザレ園の入所者は大正末期から昭和初に生まれた方々。
義務教育を終えた頃に、太平洋戦争に突入し、終戦と同時に韓国に渡りました。
日本での記憶は学校時代しかないのでしょう。
長い韓国生活のなかで、日本語を忘れた方々もいらっしゃいますが、唱歌を歌うと思い出して、一緒に口ずさみます。
90歳になってもいまなお、覚えているのです。
また、ナザレ園は入所者を日本名で呼びます。
根強い反日思想のなか、名を韓国風に変え、日本人であることを隠して暮らしてきた日本人妻たち。
入所した当初、ふただび日本名となった日本人妻たちは、名を呼ばれるたびに涙を流すそうです。
ナザレ園ではすべての部屋でNHKを見ることできるようになっていて、のど自慢や相撲を食い入るように見ているとか。
九州出身の方は、熊本の地震に心をいためています。
日本人として生まれ、韓国に渡ってまもなく70年。
ふたたび日本の土を踏むことも、いまの日本を自分の目で見ることがない日本人妻たちは、ふたたび日本人として最期を迎えます。
日本人妻たちを最期まで見てくださっているスタッフには、日本人として感謝の念に絶えません。
韓流やKーPOPなど韓国の文化に興味をもってる方は少なくありませんが、機会があれば訪れたい場所です。
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kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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